感想としては「Jordanらしいプログレ・カバーアルバムですね」と、身も蓋もない表現になってしまうのですが(笑)、基本的にはオリジナルの雰囲気を重視しつつ、現代的なシンセ音色を中心に、機械的なシーケンスや速弾きソロなど、いかにもJordanな味付けが施されたアレンジです。丁寧な作りがJordanの「プログレ愛」を感じさせる1枚。本当にこれ系の音楽が好きなのでしょうね。
原曲を聴き込んでいる人にとっては、プレイがあまりに端正(あるいは機械的)すぎて、逆に退屈に感じてしまうかもしれませんが、良くも悪くもJordanのカラーがよく出た仕上がりです。(普通のミュージシャンだったらもっと絶賛されるレベルかもしれませんが、相手があのJordan様だけに、少々期待値が高くなってしまうのかもしれません)
個人的にはYesの「Sound Chaser」を取り上げているのが嬉しい所です。Patrick Morazによる冒頭のRhodes速弾きから始まるジャズ・ロック調のYesナンバーを、ほぼ原曲に近いアレンジで再現。Rod Morgensteinの手数の多いドラムと、Jordanの正確無比なタッチのシンクロっぷりが凄まじいです。
