前回、こんな記事を書いたのですが、そんな森大翔さんのライブを見てきました。
helloprog.hateblo.jp
ライブ当日の帰宅後にツイッターにざっと感想というか備忘録のメモを書いたので(下のポストからスレッドでつなげています)、その補足的なもの。
森大翔さんの渋谷クアトロライブ見てきた。期待以上の歌うまに超絶ギタープレイ、曲も良いし何よりステージで華がある。あれで二十歳ってマジか…この勢いのままブレイクして欲しい! pic.twitter.com/VmT8Eo4XJ0
— OKP@音楽垢 (@okprogre) 2024年3月24日
詳しいライブの内容、構成はオフィシャルのライブレポートが配信されています。
それにしても公式によるライブレポの配信とは面白い時代ですね。実際にライブを見た音楽ライターの方が書いていて、セットリストから新曲の曲名やMC内容まで丁寧にフォローしつつ、公式カメラマンによる写真を併せて配信。
もう少し売れてくればメディアによる取材も自ずと増えるかもしれませんが、その前段階あたりでメディアが使いやすいレポートを公式が用意するというのは、自分はこの辺明るくないですが最近は増えているのでしょうか。森大翔さんが所属しているのがA-Sketchというアミューズ系列のマネジメント、レベールなので、PR全般にかなり充実したノウハウやサポート体制があるのかもしれません。
さて、チケットを取ったのが整理番号が460番台と後半の入場っぽいので(箱のキャパは最大700人程度)、開場時間を30分以上過ぎてから会場の渋谷 CLUB QUATTROへ。既に300番台の呼び出しになっていましたが、客層を見ると思ったよりも年齢層は広め。若い女性ファンが中心かと思いましたが、もちろん熱心なファンは早い番号で入場しているのかと思いますが、女性はもちろん男性も多いですし、30代から上は50代と思われる年齢層まで。ラジオやYouTube、サブスクを切っ掛けに存在を知って「これは凄いぞ」と慌ててチケットを取ったような、まさに私のような人も結構来ているのかな?とそんな感想。
この日はソールドアウトの発表が出ていたようですが、恐らく私の後ろに数十人も入ってないと思うので、500人前後の入場ではないでしょうか。それでもフロアは後ろまでぎっしり。カメラブース付近の見やすい段差の上からのライブ鑑賞となりました。
会場の「モリ! ヤマト!」コールに導かれるようにSEからのインストナンバー。ピアノのオクターブフレーズからギターベースがユニゾンするいかにもギターインストなテーマ(Led Bootsのブリッジみたいな)とキメ、ギターソロとSSWのライブオープニングとは思えないインスト合戦からの幕開け、いきなりギタリスト森大翔の姿が見られるのは熱い!
そのまま「剣とパレット」。ボーカルは最初はやや上ずり気味だったものの、すぐに温まってきたのかいい雰囲気に。それにしてもイントロや間奏ではギターでリードを取り、歌は全力、フィル的にギターをかき鳴らしたり観客を煽ったりと(「行けるかい!?」が好きな煽り文句か)とにかく森大翔さんのパフォーマンスは情報量が多くて目が離せない!
リズム隊のビートからブレイクを挟んで「ラララさよなら永遠に」。歌中のバックはサイドギタリストに任せるシーンが多いけど、ギターを弾いてなくても全身を使って存在感のあるステージングを魅せる。曲ラスト、バンドで盛り上げる中ギターを交換して「すれ違ってしまった人達へ」。ここで登場したのがカポを付けたPaul Reed Smithのストラト、Silver Sky(John Mayerのアレ)。グレー系でローズ指板。メインの赤いFenderストラトがSSHでパワフルなリードトーンを鳴らしていたのに対して、PRSはよりストラト的なシャープなトーンを使う曲で使われていました。スタジオ版ではアコギ(エレアコ)で弾いているリードを、エレキギターに変えていましたが(クリーンでなくしっかり歪ませて)これがドハマリ。ソロもよりドライブ感があって、これは公式はライブ動画を今すぐアップすべき!
PRSのまま「オテテツナイデ」、ギター2カポでF#のブルース。そのキーのままメンバー紹介でソロ回しなど、エグい(笑)
バックバンドはキーボードの杉本雄治さんが恐らくバンマスで、鍵盤は正面にYC73とGrandstage、曲によってギター(ジャズマスターかな?)を弾いていました。オケは同期多めでキーボードは目立つ音を担当する感じ。紅一点のベースは「アイライ」PVにも出演してるA-Sketchの先輩?で月川玲さん、ベースはXotic XJ-Coreの4弦。ロックからファンク系まで涼やかな顔でノリの良いプレイ。ドラムの高橋直希さんは札幌の高校で先輩だったのだとか。太めのどっしりしたプレイで、サポートワークの他ジャズ系の活動が多いみたい。サイドギターは「アイライ」のPVにも出ていたアフロヘアのGenTiさん。「台風の目」のイントロでは長尺のギターソロを弾きまくっていましたが、なんと森さんよりも年下の二十歳だとか。もちろん間違いないテクニックで、本当に最近の若いプレイヤーの技術は凄いな……と。
「台風の目」のオリジナルはストリングスも入ったアコースティック系の重厚なアレンジですが、これがバンドサウンドになることでシューゲイザーのような音のシャワーを浴びる気持ちよさ。テクニカルなギターのオブリが入ってくることで、かつて森さんがYouTubeにアップしていたようなDjent的なサウンドの片鱗を感じたのは自分だけか。原曲アレンジからの違和感のなさは「すれ違ってしまった人達へ」同様でお見事。
Taylorのエレアコに持ち替えて赤とんぼ〜ややジャジー(なんでも弾きますね……)なソロからの2曲(途中でストラト)の後に披露された新曲「I thank myself」。今までないストレートな8ビートの骨太ハードロックで、少々意外ながら、森さんの世界なら何が出てきても驚かない!? サビメロのキャッチーさは相変わらず。続けて披露されたのは一時期のサンタナを思わせるような(?)ラテンファンクというかラテン歌謡的なナンバー。公式レポによると未発表曲「大都会とアゲハ」とのこと。
ここで最新曲「アイライ」。YouTube版のようなイントロ長めアレンジでメンバーが軽快なステップを踏みます。スタジオ版頭のカッティングはなし。ステップを踏みながらのイントロのリードフレーズ、クリケットもバッチリ決まってました。本編ラストは「たいしたもんだよ」、メロディが万華鏡のように次々に展開を魅せる曲でラップまで入る、そしてサビメロの強さ。たいしたもんだよ……ではすまされない才能です。この曲の流れるようなギターソロも素敵、若い頃のジョン・ペトルーシを彷彿!?
アンコールで登場するといきなりギターソロタイム。ここは完全に森大翔一人舞台でシュレッドギターが炸裂。なかなか楽曲中では聴くことができないメタル感溢れるフルピッキングにタッピングや連続スウィープを弾きまくってくれました。公式はライブ動画を今すぐ(ry
ラストはアルバム曲の「いつか僕らは」。美しいメロディのミディアムナンバーをファルセットを交えながら力強く歌い上げて、エンディングの長尺ギターソロへ。この歌とギターを1人で表現できるアーティストは、未だかつて見たことがない。それを目の前で披露しているのが若干20歳、まだあどけなさの残る若者ということに改めて衝撃を受けてしまう私。
ライブ最後には6月9日のバースデーライブ(ロックの日!)が発表され、これはもう妻も誘って見に行くしか!と思ったら、なんと自分のバンドのライブの日でした。残念。大ブレイクする前にまたライブに行きたい!
森大翔さん、間違いなく今見ておくべきアーティストです!
SE〜Instrumental
剣とパレット
ラララさよなら永遠に
すれ違ってしまった人達へ
オテテツナイデ
台風の目
歌になりたい
雪の銀河
I thank myself(新曲)
大都会とアゲハ(未発表曲)
アイライ
最初で最後の素敵な恋だから
たいしたもんだよ
Guitar Solo(encore)
いつか僕らは~I Left My Heart in Rausu~(encore)
2nd Tour “Mountain and Forest 愛来”に来てくれた皆さん、ありがとうございました。
— 森 大翔 (@yamatooo_guitar) 2024年3月26日
“I like~(アイライク~)”自分の何かを好きな気持ちを外に向けていると愛が返って来る”愛来(アイライ)”と言う想いを込めたツアータイトル…(続) pic.twitter.com/z0asrGxrv5
本日 #森大翔 2nd Tour「Mountain & Forest “愛来”」東京ファイナル!
— 杉本 雄治(ONCE) (@sugi_weaver) 2024年3月24日
今回のツアー、大翔くんが色々なものと闘ってるのがヒシヒシと伝わってきてとても熱いツアーになっています🔥
このツアーで積み上げたものを全部出し切れるよう頑張ります!!! pic.twitter.com/N9wwSgKMPt