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『Christmas Cookin'』Jimmy Smith

ジミー・スミスがVerveレーベルへ移籍後に発表した作品で、名盤『The Cat』とほぼ同時期にあたる1964年のレコーディング。本作は、ビッグバンド・オーケストラをバックにした編成と、オルガン・トリオ編成の2本立てという構成になっています。

トリオ編成でのギタリストはクウェンティン・ウォーレン。さらにCD化に際してはボーナストラックとして、ウェス・モンゴメリーとケニー・バレルが参加した2曲も追加収録されています。この顔ぶれだけでも、内容への期待は十分でしょう。

オルガンによるクリスマス・アルバムと聞くと、厳かで教会的な雰囲気を思い浮かべがちですが、そこは“オルガン・ジャズの王様”ジミー・スミス。いつも通り、ご機嫌でソウルフルなファンキー・ジャズを存分に聴かせてくれます。彼の手にかかれば、「White Christmas」や「きよしこの夜」といった定番曲も、アルバムタイトル通り、カラフルで楽しいジャズ・クリスマスへと見事に料理されてしまいます。

1曲目ではビッグバンドと共演した「友に喜び過ごせ」が演奏され、アルバム終盤では同曲がトリオ・バージョンとして再演されるという構成も秀逸。編成の違いによる表情の変化を楽しめるのも、本作ならではの魅力です。

ボーナストラックに収録された「グリーンスリーブス」のアレンジも非常に出来が良く、アルバム全体を通して最後まで飽きることなく楽しめます。クリスマス作品でありながら、季節を問わず何度でも手に取りたくなる一枚です。