hello! progress!!

音楽の話はここで書くかもしれません

Allan Holdsworth Japan Tour 2007@STB139/07.4.6(Fri.)19:30〜

Allan Holdsworth (g), Alan Pasqua (key) , Jimmy Haslip (b) , Chad Wackerman (dr)

いやぁ、それにしても凄かったです、Holdsworth大先生。還暦過ぎてあの弾きまくりはありえない。初日ということで堅いかなとも心配しましたが、海外では既にこのメンバーで本数をこなしているせいか(このメンツでの最新ライブDVDも出たばかり)、先生もリラックスした雰囲気でいい演奏だったと思います。もっと神経質そうにギター弾いてるイメージあったけど、時折笑顔も見せたりしてましたし。

Allan Holdsworthのギターは初めて見るもので、新しいシグネイチャーモデルでしょうか?(ヤマハ製?) やはりヘッドレスタイプ(Steinberger GM系)でルックスは一見オモチャみたいで正直微妙でしたが、Holdsworth先生が持ってる分には、雰囲気あるのでOK。アンプは Hughes & Kettnerのコンボ2台(Switchblade?)+キャビ×2に、ZenTeraヘッドだったかな。足下はKorgのVolペダル2系統のみで、しきりに手元で操作してたのは何だろう? YamahaのUD-Stompってまだ使ってるのでしょうか。

Alan PasquaはClavia Nord Stage 88とKorg CX-3のみと至ってシンプル。Nord StageはほぼRhodes系音色でトレモロ/PAN系はかけずに、コンプとオーバードライブでかなり過激で硬質な音色を作ってました。ソロ中にリングモジュレーター等の内蔵EFをかけたり、ピッチベンド等も使ったりと。1曲でNSのアコピ音色を使った演奏もありましたっけ。オルガンはレスリーSP等は使わずにCX-3直結かと思われます。足下にはLine6のDL4、これはNS用かと。


バンドの演奏はこなれていてとても良かった。ロック色強めでアグレッシブなChad Wackermanのドラムに、タイトで落ち着きのあるJimmy Haslipのベースというリズム隊のボトム、たった2台のキーボードで多彩かつ緩急を効かせたAlan Pasquaのキーボード、Pasquaのソロ時にはギターのボディに手をおいて休みつつ、自身のソロとなると俄然弾きまくりのHoldsworthと、曲の展開のキモはPasquaさんが握ってる雰囲気でしたが、4人の役割が巧く機能しているいい雰囲気を感じることの出来る演奏でした。このメンツでは新顔になる(?)Jimmy Haslipがソロを取ることは少なかったのが少々残念ですが、例の松崎弾きから繰り出される正確無理なボトムラインは一見地味ながらも、非常に印象的でした。ソロで高音部を弾く時に通常とは非対称なハイフレットの上部に指が上がっていくのは、なんとも不思議な光景ですね。

セットリストは彼らの楽曲に明るくないので知らないものも多かったですが、MCによるとNew Tony Williams Lifetime時代の曲なども演奏していたようですね。(追って復習しておかねば) 1月のTerry Bozzio OUT TRIOで演奏されたマニアック楽曲と比べても、比較的ストレート(?)で聴きやすいジャズロック/フュージョンだった印象。もちろん楽曲そのものの傾向もありますが、この辺やはりPasquaさんの力も大きいかなぁ、と、そんな鍵盤贔屓の感想も。