オルガン奏者・大高清美が2001年に発表した3rdアルバム。本作は、Dave Weckle(ds)、Gary Willis(b)という世界最高峰のリズムセクションを迎えたトリオ編成による作品です。
ジャズにおいてはベースレスが一般的とされるオルガントリオですが、ベースを含む編成となると、フュージョンシーンではNiacinの存在を思い起こす方も多いでしょう。本作もまた、その系譜に連なる作品と捉えることができます。
Dave WeckleとDennis Chambersという、いずれもジャズ/フュージョン界を代表するドラマー、Gary WillisとBilly Sheehanという対照的な個性を持つベーシスト、そして大高清美とJohn Novelloという日米のオルガン奏者。この構図を見ると、どうしても両者を比較したくなります。
個人的な印象では、制御困難とも言えるリズム隊をJohn Novelloが巧みにまとめ上げるNiacinに対し、本作のトリオは大高清美を中心に、均整の取れた正三角を描くようなアンサンブルが特徴です。どちらが優れているかという単純な比較ではありませんが、ストレートで骨太なハモンドオルガンのサウンドを存分に味わいたい場合、本作に魅力を感じる方は多いでしょう。
フュージョンファンはもちろん、プログレッシブ・ロックを好むリスナーにも十分訴求力のある1枚です。#08「Kid's Doors」では、大高清美とDave Weckleによるデュオ演奏が披露されており、Dave Weckleの迫力あるプレイが強く印象に残ります。作曲はコプロデューサーでもある矢堀孝一によるものです。
