以前取り上げたT Lavitz参加の『School Of The Arts』がアコースティックな響きを重視した作品だったのに対し、本作はよりエレクトリック色の強いサウンドが特徴です。Lavitzはシンセサイザー、オルガン、エレクトリックピアノを多用し、サウンドの軸を担っています。Fiuczynskiはやや抑制された印象もありますが、フレットレスギターによる独創的なトーンは健在で、唯一無二の存在感を放っています。Jeff Berlinの粒立ちの良いタイトなベースと、Dennis Chambersの安定感抜群のドラミングも期待通りです。
メンバー構成から想像されるような、過度に濃密で聴き疲れするハードフュージョンではなく、程よくプログレッシブな要素を含んだ、比較的聴きやすい内容に仕上がっています。演奏レベルは申し分ありませんが、楽曲そのもののインパクトはやや控えめに感じられました。『School Of The Arts』が継続的な活動を期待したくなる内容だったのに対し、本作については、この1枚で完結している印象です。
