- アーティスト: Mike Stern
- 出版社/メーカー: Heads Up
- 発売日: 2006/08/15
- メディア: CD
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アルバムの冒頭を飾るのは、今年1月の来日公演のオープニングナンバーとしても演奏された「Tumble Home」。ファンキーなフュージョンナンバーから、ボナのヴォイスを生かしたワールド風の楽曲まで、「Voices」以降のSternのアルバムの路線を踏襲しつつ、更に洗練させた感のある完成度の高いアルバムになっています。#04「Language」はBonaのヴォイスによる美しいメロディと、Sternのアコースティックギターのストロークが絡み合い、どこかPMGを思わせる仕上がり。その上に乗るSternのソロはしっかりStern節ですけどもw 相変わらずのウネウネギターに、ノってくるとディストーションON!で弾きまくりなSternですが、分かっちゃいてもやっぱり「これだ」って感じですね。
本作はベーシストが4人、ドラマーが2人という豪華なリズム隊。現在のツアーメンバーでもあるChris Minh Dokyのアコースティックベースがいい味わいを醸しています。16シャッフルノリの「Tumble Home」をアコベで、というのはかなりカッコイイ! ドラムはお馴染みのWeckl先生に、女性ドラマーKim ThompsonがWecklよりも多い7曲で叩いています。彼女は最近のSternのお気に入りらしく、#02「KT」は彼女のイニシャルとのこと。近々彼のレギュラーバンドとして来日するかもしれませんね。ちなみにこの曲はベースがMeshell Ndegeocelloということで、女性リズム隊となっています。
そうそう、Methenyファンとしては2曲で参加している、ハーモニカのGregoire Maretの名前も見逃せません。#05「We're With You」ではSternのガットギターに、MaretのハーモニカとBonaのベースが寄り添い、幻想的で美しい世界を作り上げています。どことなくMethenyと思わせる牧歌的な雰囲気も。
最後になりましたが、プロデューサーを兼ねるJim Beardの的確なサポート(pf、Hammond、Clavinet etc...)は相変わらず素晴らしいですね。 是非ともレギュラーバンドに鍵盤奏者を入れて来日してくれないものでしょうかね…。 そういえば、JL誌の8月号の小曽根真さんのインタビューに、Sternとツアーをやるかも、なんて話がありましたがそれは見たいなぁ。(小曽根さん、ピアニストとして有名ですが、ハモンドもかなり凄い!)
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JL誌の9月号にSternのインタビューがありましたねw Kim Thompsonはなんとビヨンセのツアーメンバーに選ばれたらしく、そういえば少し前にビヨンセが女性だけのバンドメンバーを公募するというニュースがありましたっけ。現在は、Gary Husband(今週末に別バンドで来日予定でしたが残念ながら中止)、その後のツアーはDave Weckl(&Chris Minh Dokyのトリオ)になるようです。
ビヨンセ、ツアーに向け女性バンド・メンバーを公募(barks)