Pat Metheny本人の監修による楽譜集です。いわゆる「楽譜集」とはいっても、記譜されている内容はテーマメロディとコードネームが中心で、ほとんどの楽曲が1〜6ページ程度にコンパクトにまとめられています。そのため、バンドスコアやタブ譜、あるいはソロパートまで細かく書かれた譜面(インプロヴィゼーション部分はコードのみの略記)を求めている場合は注意が必要です。
収録曲は『Bright Size Life』から『Trio 99→00』まで、実に170曲という圧倒的な収録数を誇ります。Pat Methenyが各楽曲をどのように解釈しているのか──コード進行、コードの捉え方、拍子感など──を知るための資料としては、非常に価値の高い一冊と言えるでしょう。特にPat Metheny Groupの楽曲を分析したい人にとっては必見の内容です。
表紙から裏表紙まで含めると500ページを超えるボリュームの『Pat Metheny Song Book』は、一般的な譜面台では今にも倒れそうで心許ない重量感があります。取り外し可能なルーズリーフ形式になっているため、分解して必要な曲だけを使うのが、実は正しい付き合い方なのかもしれません。
