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「Lyle Mays」Lyle Mays

Lyle Mays (Reis)

Lyle Mays (Reis)

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マーク・ジョンソンが参加してる(ビル・フリゼールも)'86年のライル・メイズのソロ第1作目。メンバーはLyle Mays(pf, syn, autoharp)、Alejandro n. Acuna(d)Billy Drewes(as, ss)、Bill Frisell(g)、Marc Johnson(b)、Nana Vasconcelos(per)。↑のアルバムがいかにもアメリカ、という雰囲気だったのに対して独特の透明感のあるサウンド、ECM的でも言いましょうか(ワーナーですけどねw)。
このアルバムを聴くとPMGにおけるライルの存在の大きさが改めて分かるような気がします。あの独特の世界観を作り上げていたのはライルによる力も大きかったのだと誰もが納得できる音世界。オープニングの「Highland Aire」、これぞライルという水晶のように透き通ったピアノで幕を開け、ライルのシグネチュアサウンドであるフルート風シンセリード(Prophet5かJX-10?)、ソプラノサックスと加わり壮大なアンサンブルを組み上げて行きます。5〜6曲目は「Alaskan Suite」と名付けられた組曲になっていて、ビル・フリゼールの泣き叫ぶようなギターがとても印象的(スライドバーかスティールギター?)。最期はピアノとシンセリードによる美しい「Close To Home」で幕を閉じます。氷のような透明感がありながら、それほど冷たい感じがしないのもライルのピアノの特徴でしょうか。内に秘めた静かな情熱、という感じ。
ライルのソロ名義のアルバムはこれを含めて4枚出ていて(もっと出して欲しい…)、ピアノソロ(にシンセ少々)やトリオジャズのアルバムもありますが、最初に聴くならばこのアルバムが入りやすいと思います(個人的にも一番好きですし)。同じ路線の2作目「Street Dreams」を最近になって聴いたのですが、よりバラエティが広がりながらマニアックな一面もあったりと、もう少し聴き込んでから紹介できればと思います。