John Patitucciの1998年発表のソロアルバムです。チック・コリア・エレクトリック・バンドでシーンに登場した当時は、「白いスタンリー・クラーク」とも称され、超人的な6弦エレクトリック・ベースとアコースティック・ベースを使い分けるプレイヤーという印象が強い存在でした。本作ではそうしたイメージとはやや異なり、落ち着いたストレートアヘッドなジャズをじっくりと聴かせてくれます。
参加メンバーはMichael Brecker(ts)、Chris Potter(ts)、John Scofield(g)、Bill Stewart(ds)。全編を通してJohn Scofieldのギタープレイを堪能できる点も、本作の大きな魅力のひとつです。
John Patitucciは本作ではアコースティック・ベースを中心に演奏しており、エレクトリック・ベースが登場するのは9曲目の「Giant Steps」のみです。この曲はBill Stewartとのデュオによるアレンジで、コード楽器を用いない構成となっています。コードチェンジや転調の激しいこの楽曲を、ベースとドラムだけで成立させる試みは、相当なチャレンジだったのではないでしょうか。
