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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」inコンサート2015@すみだトリフォニーホール/2015.11.24 (tue.) 19:00〜/指揮:ニコラス・バック 演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

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「BTTFコンサート」に行ってきた!

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の映画上演に合わせオーケストラが生演奏でサウンドトラックを演奏するというコンサートに行ってきました。
バック・トゥ・ザ・フューチャーinコンサート

セリフや(オーケストラ以外の)BGMを残した映像に合わせてオーケストラが生演奏するというこのコンサート。今年の5月にスイスで初上演されたのを皮切りに、アメリカやオーストラリアなど世界各地を巡り、この度日本に上陸したのだとか。確かディズニー映画などでもこの試みは行われていますよね。

今月23日に東京国際フォーラムで行われた講演の模様が以下のニュースになっています。
映画に合わせオーケストラが生演奏の上映会 NHKニュース
私がこのコンサートについて知ったのは追加公演のチケットが発売になったばかりのタイミング。すぐさまチケットをゲットしてこの日を楽しみにしておりました。

会場は新日本フィルハーモニー交響楽団の本拠地

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すみだトリフォニーホールはこれまでパット・メセニーのオーケストリオン・ツアーとPat Metheny Unity Groupを見に来ていますが、本来はオーケスト専用のコンサートホール。そして、今回のBTTFコンサート東京公演の演奏を勤める新日本フィルハーモニー交響楽団フランチャイズ会場となっているのです。大ホールに入ると舞台上に総勢80名のフルオーケストラ、そして舞台中央の高い位置に映画上映用のスクリーンが設置されていました。舞台の両脇には映画用と思われるスピーカー。前の方の席だったこともあり、オケの音はかなりしっかり聞こえてきましたが、アンプリファイしていたかどうかは不明。音響のいい会場ということもありますし、恐らく生音メインだったとは思うのですが…?

映画へのシンクロはハイテク+人力技!?

今回の公演で一番気になっていたのがどうやって映画にオーケストラの生演奏を動機させていくか?

所謂「同期モノ」のライブのように、指揮者や演奏者がイヤーモニターでクリックなど聴くのか?とも予想していましたが、私の見た限り指揮者のニコラス・バック氏が、指揮台に設えられたディスプレイに映る特殊な表示にタイミングを合わせて指揮を行っていました。
うまく説明するのが難しいのですが、ディスプレイには映画と同じ映像が映し出されつつ、その上に右から左へ縦棒のタイミング(拍とは限らないように見えました)が流れ、さらに画面中央に拍頭などの切っ掛けと思われる円が時折表示されるという… DAWとも音ゲーとも付かない、かなり特殊な指揮用の映像が用意されていました。

このYouTube動画。冒頭で指揮者の前にあるディスプレイに、音ゲー風のバーが横移動しているのが確認できると思います。

このようなテクノロジーを駆使したシステムがある一方で、そこにオーケストラの演奏を合わせるのは指揮者によるアナログな技。スクリーンを見ている分には、映像とオーケストラの演奏が完全にシンクロしているので、場面によってはついストーリーに見入ってしまいオーケストラの存在を忘れてしまう位でした?(笑)
指揮者のニコラス・バック氏はこの特殊な指揮のためにどれだけの練習を積んだのでしょう。そしてその指揮に限られたリハで完璧に追従できるオーケストラの職人技にも改めまして感動しました(クラシックの世界では当たり前なのかもしれませんが)。

余談ですが、冨田勲氏の『「イーハトーヴ」交響曲』をコンサートで演奏する際、VOCALOIDである初音ミクの音声をリアルタイムでオーケストラに同期させるための試行錯誤を以前テレビで見たことがありますが、これもまたハイテクと人力を融合させた面白い手法を使っておりました。

プログラムは三部構成

BTTF1作目は116分の上映時間ですが、コンサートは間に20分の休憩を挟んだ前半70分、後半50分の2部構成でした。
それぞれの部の冒頭には映像なしで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Time Travel)と、パート3の「エンドタイトル」(End Credits)からの抜粋が短く演奏されました。
そういえば第1部冒頭に三ツ矢雄二氏の声で今回のコンサート概要の解説がありました。このまま、吹き替え版が上映されたらどうしようかと思いましたが、映画自体はちゃんと字幕版のものが上映されました(笑)

〜Setlist〜

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30年経っても色あせない名作、名スコア

BTTFの1作目が初上映されてから30年。実際の映画ラストでマーティーとドクが向かう(そしてパート2の舞台となった)2015年になってしまった訳ですが、未だこの映画の面白さ、ワクワク感、そしてアラン・シルヴェストリによる名スコアは全く色あせることがありません。
実はつい1ヶ月前にBTTF3作まとめて自宅でBlu-rayで上映したばかりでしたが、結局今回もオーケストラに注目しようと思いながら見始めたものの、気付いたら映画に見入ってしまっていたことも度々…。

バック・トゥ・ザ・フューチャー オリジナル・サウンドトラック

バック・トゥ・ザ・フューチャー オリジナル・サウンドトラック

ちなみに本公演のためにアラン・シルヴェストリによって元々のオーケストラスコアに加えて、15分分の新しいスコアが作曲されたのだとか。確かにバックに音楽が鳴ってた印象のないシーンに、音楽が加わってるように感じたシーンがちらほらあったような…?
ラストにもう一度メインテーマが演奏されると、会場は割れんばかりの歓声とスタンディングオベーションに包まれたのでした。

映画上映+生演奏プログラムは今後増えていきそう?

今回の「映画上映+生演奏コンサート」というスタイル。今年行われた「ディズニー・イン・コンサート」が記憶に新しいですが、今後もこのタイプの公演は増えていきそうな雰囲気です。
ディズニー・イン・コンサート|イベント・ライブ|ディズニー|Disney.jp|

今回の会場で宣伝されていたものだけでも、来年2月に行われる「ピクサー・イン・コンサート」、来年6月の「TITANIC LIVE」、その後も「E.T.」「インディ・ジョーンズ」などが予定されているそうです(来年8月/東京国際フォーラム)。
ピクサー・イン・コンサート|イベント・ライブ |ディズニー|Disney.jp|
TITANIC LIVE
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そういえば、数年前には「スター・ウォーズ in コンサート」という映画からの編集映像を用いてのオーケストラ・コンサートという形態もありました。
スター・ウォーズ in コンサート STAR WARS IN CONCERT
個人的には音楽コンサートメインで楽しむならば、こちらのスタイルの方が嬉しいかなぁ…? なんて思いつつも、今回のBTTFはど真ん中世代かつ昔から大好きな作品ということもあって、頭から最後までスッカリ楽しんでしまったのでした。なんなら「Power of Love」や「Johnny B Good」も生演奏で良かったのに…なんて(笑)