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映画ボヘミアンラプソディを切っ掛けに久々に高まっているQueen熱など

映画「ボヘミアンラプソディ」を見ました。まず、公開翌日の11月10日に立川シネマ・ツーの極上音響上映にて、さらに昨日府中のTOHOシネマズにて2回目を見てきました。

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音響に関しては極音でなくともいいかなという感想ですが、レコーディングやライブのシーンの臨場感を考えるとやっぱりなるべく大音量をアピールしてる劇場で見た方がより楽しい映画かも。

既に各所に気合いの入ったレビューが溢れていそうですので、Queenはギリリアルタイム+後聴き世代の感想を少々……。尚、パンフレットが2館とも売り切れて買えていないので、映画に関する基本的な情報が抜けてたら申し訳ないです。

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「ボヘミアンラプソディ」はQueenのフロントマンであり稀代のボーカリストであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽エンターテイメント映画ですが、伝記や再現ドキュメンタリーとして見てしまうのはちょっと違うかなとも。

Queenのメンバーであるブライアン・メイやロジャー・テイラーも製作に一部関わっているようですし、大筋では史実には基づいているものの、各エピソードはかなり端折られていたり、2時間15分の映画サイズに納めるために、年表的なものも各所で改変されている感じは、特別Queenファンでない自分にも分かりました。
Queenの歴史をベースにしたリミックス&高品位なカバー作品みたいな感じで捉えておくと誤解がないのかもしれませんね。

Queenメンバーを演じた役者たちはどれも好演・熱演で、ラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーは初期の段階からかなりフレディが下りていたし(視線の動きとかかなり意識してますよね)、ブライアン・メイは仕草やギター演奏の所作に至るまでかなりのコピー具合に併せて普通にそっくりさんの域でした(笑)。

その他、人物そっくり具合に関してはボブ・ゲルドフがシーンが少なかっただけにインパクトとしては際だっていましたし、ゲルドフの隣に座っていたのはエルトン・ジョンかトレヴァー・ホーンか?…… みたいな話を一晩音楽仲間と語り明かしたくなる映画です(笑)

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圧巻なのはやはり映画のクライマックスになるライブエイド(LIVE AID:1985年開催の超大型チャリティライブ)におけるQueen出演パートの再現(劇中で既に使われてる「Crazy Little Thing Called Love」「We Will Rock You」以外の4曲とフレディのコール&レスポンス部分)なのですが、この再現度の高さは改めてライブエイドのDVD(YouTuberでも見られる)を見ると相当に気合いが入ってることが分かります。

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コンサートの音も聴き慣れたDVD版の音から恐らく新たにリマスタリングが施されてると思うのですが(ウェンブリーの音源はBBCがマルチトラックで録音していたそう)、最初映画館でピアノの響きやドラムサウンドを聴いた際に「もしかしてボーカル以外は気合いの入った再現音源かな?」と思ってしまった位。

映画はプロローグとしてライブエイドのステージへとフレディが向かうシーンが始めに描かれるのですが、ステージ直前ですれ違うのは2番手前のU2。Queenの前のDire Straitsじゃないのか……と思うものの、マーク・ノップラーよりも学ラン姿のボノの方が日本人にとってはライブエイドの象徴ですしね(笑)

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意図的なエピソードの脚色や改変については野暮なツッコミになってしまうので控えつつ、本筋とは離れた記憶に残ったシーンなどいくつか……。

ライブエイド「Hammer to Fall」のシーン。ブライアン・メイが最初のコードをかき鳴らした直後にアームの付け根だかコントロールノブを押さえるシーンがあったと思いますが、実際のライブエイドではそのような動きがあった訳でなく、ブライアンがよく行う仕草として縁者のグウィリム・リーが自然にやったのだとしたら、素晴らしい憑依っぷりだなーと。ブライアン本人が自分に見えたとコメントしてますが決してお世辞ではないのでしょう。

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「Another One Bites The Dust」のレコーディングエピソードはバンド内の諍いを、穏やかな性格のジョン・ディーコンが音楽で諫める象徴的なシーンとして描かれていますが、ブライアン・メイがレスポール弾いてるのはいいんでしたっけ。さすがにあのカッティングはレッドスペシャルで弾かないと思うのですが(PVやライブでは普通に弾いてるけど)、確かテレキャスだったような、記憶違いだったらごめん。

少々ガクっときたのは『Mr. Bad Guy』のレコーディングシーンでRoland AX-1を持ってるミュージシャンが映ったシーン。フレディが亡くなった後に発売された楽器な上、あんな使い方はしないよなぁ……なんて(野暮)。

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さて、映画を離れて自分とQueenの思い出を少々……。

実際には自分がロックファンとして(というか楽器を演奏するようになって)Queenに向き合ったのは既に『Innuendo』(自分が好きだったYesのスティーブ・ハウが繋がった)の頃で、ふんわりと抱いてた印象よりも格好いいバンドなのでは?と感じてすぐにフレディはこの世を去ってしまいました。

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その後、赤と青のベスト盤からQueenを聴くようになった頃に行われたのが1992年の「フレディ・マーキュリー追悼コンサート」。当時好きだったHR/HM系のバンドが数多くゲスト出演したこともあり、後日発売されたVHSの2本組みは何度も繰り返し見ましたし、当時のバンド仲間の多くがそうだった(WOWOW中継のダビングが出回ってた)ある意味私達の世代にとってのライブエイドのような存在の伝説的コンサート。

今回の映画を切っ掛けにQueenのアルバムを1stから聴き直した流れから、ライブエイドのDVDやこのフレディ追悼ライブのBlu-ray(数年前にBD化されたタイミングで再購入したもの。字幕がいらないなら輸入盤が格安でオススメです)を久々に見返しました。

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当時を知る人には今更な話ばかりですが、せっかくですので印象的なパフォーマンスをいくつか紹介します。
この追悼コンサートはゲストアーティストによるオープニングアクトとQueenの3人(この時はジョン・ディーコンがいたのだ!)にゲストを加えた本編の二部構成(VHSもそれで2本に分かれてた)。

オープニングアクトで最も印象的だったのはブライアン・メイから最大限の賛辞と共に迎え入れられたExtremeのQueenメドレー。ゲイリー・シェロンがアカペラで歌い上げる「Mustafa」から「Bohemian Rhapsody」へ……。これほどまでに完璧で愛が篭もったQueenのカバーは後にも先にも見たことがありません(しかもスパイク・エドニー ポジ抜きの4人でこのアンサンブルの完成度)。

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Queenに影響を受けたミュージシャンは洋楽邦楽問わず数多く見られるのですが、このExtremeのような形でQueenからの影響を自らの個性にまで消化しているバンドはかなり希有な存在でしょう(“モロ”な人たちもそれはそれで好きなんですけども)。

DVD等には収録されませんでしたがゲイリー&ヌーノの2人で演奏された「Love Of My Life」(から「More Than Words」へ)も好演でした。この2人にブライアン・メイがギターを重ねたバージョンもあります。

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ブリティッシュロック界の後輩であるDef Leppardのステージにブライアン・メイを迎えての「Now I'm Here」。ジョー・エリオットの歌は好みが分かれると思いますが(私は好き)、ツインギターのバンドにブライアン・メイが加わることで、ブライアンの代名詞であるギターオーケストレーションが生まれてしまっているとこがミソ(なんなら他の曲で生再現して欲しかった!?)。

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ちなみにDef Leppardというバンドも過去にメンバーのスティーブ・クラークを亡くしていて、このライブにおいて元DIO〜Whitesnakeのヴィヴィアン・キャンベルが新たに加入しています。

本編はもう全ての曲にコメントしたい名演が続くのですが、Black Sabbath+The Who+QueenというブリティッシュHR界の超大物バンドメンバーが集結してしまった「I Want It All」。冒頭に「Heaven & Hell」と「Pinball Wizard」をちょこっと弾いてあげるQueenのサービス精神ったら(笑)

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「Under Pressure」はもちろんオリジナルで参加しているデヴィッド・ボウイですが、フレディパートを歌うのはユーリズミックスのアニー・レノックス。なんとなくリハ不足は否めないパフォーマンスですが、とにかくこの2人のフロントマンの存在感が強烈に印象に残ります。

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フレディ追悼ライブといったら誰もが名前を挙げる「Somebody To Love」におけるジョージ・マイケルのフレディが憑依したかの熱演。あまりに熱の篭もった素晴らしいパフォーマンスに、後日ライブ音源がそのまま発売されて各国のチャートでもかなりいい所まで行ってたはず。

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YouTubeでこの曲だけを見るのもいいですが、その前の「'39」や「These Are The Days Of Our Lives」で「ほう、ジョージ・マイケルなかなかいいじゃない」みたな所からの流れで「なんじゃこりゃあ!!」と体験するのが個人的にはオススメ。

YouTubeを見ていたらこの「Somebody To Love」のリハーサルテイクがありました。初めて見ましたが、かなり本番さながらの熱唱。ジョージの歌い出しを聴いて嬉しそうな表情のブライアン・メイがアイコンタクトを取っているのは下手側のジョン・ディーコンでしょうか(ジョンは当初このライブには消極的だったそうです)。
横で見てるデビッド・ボウイの「こいつマジかよ」といった表情にも注目したい。

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エルトン・ジョンとアクセル・ローズ(GUNS N' ROSES)による「Bohemian Rhapsody」。いきなりオクターブ下で歌い出しすエルトン・ジョンに度肝を抜かれ、「やはりエルトンは低音域の美声を聴かせたいのだな……」なんて思ってると立ち上がって本来のキーで歌ったり下がったりで「なるほど、出たところだけ下げていたのか……」と思い直したところで、結局ハイトーンも全然余裕だったりして「なんだよこのおっさん……」と最高のエンターテイナーぶりを見せつけてくれるのです。

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ロックパートから登場するアクセルについては知らない方は(いないと思いますが)こういうボーカリストなんだと思ってくださいませ。

さて、この追悼コンサートにはフレディが尊敬していたロバート・プラント(Led Zeppelin)も出演していて、発売された映像に収録されているのは「Crazy Little Thing Called Love」だけなのですが、実はコンサート当日には「Innuendo」を歌っています。

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フレディ生前のラストアルバムである『Innuendo』のタイトルトラック。ヘヴィなサウンドと独特のスケール使いはLed Zeppelinの「Kashmir」を意識したと言われていて(その他ラヴェルの「ボレロ」なども)、その曲を本家であるロバート・プラントが歌うともうLed Zeppelinの曲にしか聴こえないという……。
ただし、リハ不足なのかプラント本人の調子なのか、歌い出しを間違えたり声もイマイチ出きってなかったりと結局VHS/DVDには収録されることはありませんでした。
まあプラントについてはライブエイドのLed Zeppelin(フィル・コリンズが嬉しそうなやつ)もDVD未収録だったりして(これはペイジ側の不満が原因ぽい気はしますけど)、この辺も彼らしいといえばらしいのですけども。

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……と映画ボヘミアン・ラプソディとあまり関係ない話へと脱線してしまいましたが、こんな感じで映画を切っ掛けに久々にQueen周辺を聴き返すのが楽しい日々を送っています。

最初に書いた通り、私自身はそこまで熱心なQueenファンという訳でなく、もし好きなバンドを10個挙げたらそこにはQueenが入らない位(?)。実際、それほど聴き込まなかったアルバムもあり、特に80年代の作品などは今になって改めてその面白さを再認識している最中だったりします。

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それでもこのバンドに関してはいくらでも話題が尽きませんし、その音楽性の多彩さと各メンバーの際だった個性、そして残した音楽の普遍性といいThe BeatlesやLed Zeppelinと並ぶ存在なのだと感じています。

ということで最後に話題になっていたエントリを。最初、ざっとスクロールして、先に読んだら引きずられてしまいそう……と思ったので、ようやくこれから読むことができます(笑)

私と同世代、あるいは少し若いぐらいの方だと思いますがとても愛が深い。そしてこのように熱く語りたくなってしまうのも、Queenというバンドの持つ底知れぬ魅力なのかもしれませんね。先日、NHK-FMで放送された「今日は一日“クイーン”三昧」の出演者たちもそんな感じでたよね(特にROLLY)(笑)

Innuendo

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そういえば3年間にスイス旅行をした際、モントルーのレマン湖畔にあるカジノで、Queenがレコーディングを行っていたマウンテン・スタジオを再現した「クイーン・スタジオ・エクスペリエンス」を見学したのでした。