2014/3/13(木) 〜 3/14(金) ナイアシン(ビリー・シーン/デニス・チェンバース/ジョン・ノヴェロ)
ナイアシン来日記念特集
超絶プレイヤーが来日 ナイアシンが魅せる強烈なグルーブ
昨年、久々にNiacinがアルバムを発表して活動を再開したのには驚きましたが、なんと今年に入って来日公演を行うとのこと。ということで、楽しみにして行ってまいりました。
セットリストは以下の通り。1stから最新作『Krush』の楽曲まで万遍なく。テンションの高い曲を中心に(というかNiacinはそんな曲ばかりか)12曲たっぷり演奏をしてくれました。
記憶では過去にNiacinを見たのは1度だけ。かれこれ16年前の98年まで遡りますが、丁度2ndアルバムが出た頃でしょうか。当時は、ビリー・シーンの爆音ベースと、デニチェンの重戦車から放たれる機関銃のようなドラムばかりが強烈に記憶に残りました。個人的にNiacin…というかジョン・ノヴェロに本格的に注目するようになったのは、それから更に数年後、アルバム『Time Crunch』を発表する2000年代に入ってからでした。
さて、相変わらず様々なプロジェクト、サポートなどで多忙を極める3人ですので、今回の来日もそんなスケジュールの合間を縫って調整されたようです。
まず、印象的だったのがデニチェンの大人しさ。いや、あれを「大人しい」と言ってしまうのが正しいのか分かりませんが(笑) 過去、様々なライブで見てきた強烈なパワーとテクニックの数々はやや抑え目となり、ベテランらしいアンサンブルを重視した役回りに終始していたのが印象的でした。
一方でビリーは相変わらずの音数と、スツールに座りながらもMR.BIGで魅せるようなベースを上に下にの派手パフォーマンス。近年見たビリー・シーンにはさほど良い印象を持ってなかったのですが、いやぁ、今回はとても良かった! バンドアンサンブルの指揮はジョン・ノヴェロに委ね、土台は盤石のデニチェン、「俺はまだまだ好きにやらせて貰うよ!」とばかり、水を得た魚の如く生き生きとベースを弾きまくる姿は、正にベースヒーローそのものでした。曲紹介程度の簡易なものでしたが、MCを取っていたのもビリーですし、会場に詰め掛けたファンの多くは、やはりビリー目当てという人が多かったように思われます。
そして、かつては重量級リズム隊の2人をやや持て余してる感もあった(?)、ジョンですが、今回は完全にリーダーの顔でした。指サインでメンバーに支持を送りつつ、B-3、シンセ(KORG KRONOS)を華麗に操ります。かつてのタンクトップが似合う精悍な風貌とはもはや別人の、頭も薄くなったオジサンですが(笑)、実に頼もしベテランの佇まい。私は、うっかりノヴェロの手元が覗き込める席に陣取ってしまったので、他のメンバーはやや見えづらかったのですが、1時間ノヴェロの手元を凝視することができ、至福の時間となりました。
ツインレスリーの目の前! それでもビリーのベースは十分に聞こえるという(笑)
Setlist
- アーティスト: Niacin
- 出版社/メーカー: Prosthetic Records
- 発売日: 2013/04/02
- メディア: CD
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