日本武道館でJuice=Juice
前回、10月21日に熊谷でハロフェスを見た話を書きましたが、縁あってその翌週にはなんとJuice=Juiceの日本武道館コンサートを見る機会に恵まれたのでした。
まさか10年ぶりにハロプロのコンサートを見て、それから1週間で次のコンサートに行くなんて! しかも日本武道館でのグループ単独コンとか熱すぎる。
Juice=Juiceは私の興味がハロプロから離れていた時期も、唯一1stアルバム『First Squeeze!』だけは聴いていたグループ。何気に好きな曲が多かったりするのだけど、ハロフェスでのパフォーマンスの印象が良くて、早速2ndアルバム『Juice=Juice#2 -¡Una más!-』を妻から借りて聴いてた所だったし、ナイスタイミングじゃん!
- アーティスト: Juice=Juice
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2015/07/15
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Juice=Juice#2 -! Una mas! -【通常盤】
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日頃からメンバーの動向を追いかけてるファンではないので、いきなり8人の名前とビジュアルと歌声を結びつけるというのは記憶力の弱いおじさんには無理ゲーだったりするのですが、特徴的な声とキャラクターはなんとか頭に入ったのであとは現場で実際に見ながら覚えて行くぞと。
グループの歴史など何も知らぬまま「なんだかいい歌たくさん歌ってるよね」ってだけの興味と一夜漬けで望んだおっさんの感想行くよ!
当日
開場時間を少し過ぎた頃に日本武道館に到着すると、まだ客入れ前で少し押しているみたい。集まったファンを見ていると男女比率7:3位?で随分と女性ファンが多い印象。
仕事帰りっぽいオシャレなお姉さんからスーツ姿の若いカップルまで、いつの間にハロプロのファン層も変化したのか、それともこのグループならではのカラーなのかしら。普段のライブはライブハウスクラスも多いみたいだけど、大箱だとまた客層が違うのかな?
グループとしてはなんとキャリア3度目の日本武道館らしく、何時の頃からハロプロが平日の武道館ライブを積極的に開催さてる噂は聴いてましたが、単独で3年連続はすごいな……。
譲って貰った2階のファミリー席最前からステージを見ると、メインステージ+両翼の花道とアリーナ中央に花道を伸ばしてのセンターステージ構成。
開演10分位前に突然センターステージにつばきファクトリーが登場、こぶしファクトリーと共にオープニングアウトを務めるとのこと。客電が点いたままそれぞれ「今夜だけ浮かれたかった」「ドスコイ!ケンキョにダイタン」を披露してくれました。
ほぼ定刻通り18時半にばるとBGMに流れていたEW&F「Let's Groove」のリミックスから暗転。オープニングBGMへ突入します。BGMの中ダンサーとしてBEYOOOOONDSが登場。前田こころちゃんに見覚えがあったので分かったわ。
本編感想
オープニングナンバーはいきなりの新曲「Border Line」。スピード感溢れるダンサブルなナンバーで、耳に馴染むキャッチーなサビメロがめちゃくちゃクール! ゴージャスなシンセリードにシンセブラス、グルーヴィなシンベの特徴的なトラックは松井寛氏かしら?(次点でヒラショー?) 作曲は星部ショウ氏とのことで(かなともブログより)「TOKYOグライダー」や「生まれたてのBaby Love」と並ぶ名曲になりそうな予感……? って大好きなこの2曲やらなかったんですけど……。
続いてK-POPテイストの「Vivid Midnight」、三連系のキュートなポップソングにディストーションギターの味付けが絶妙な(AKIRA+鈴木俊介なんて奇跡!)初期の名曲「初めてを経験中」。クール&かわいいナンバーから、ファンキー、ダンサブルな楽曲まで幅広く歌いこなせるのがこのグループの魅力なのです!って初めて見たくせに。
さて、この時点ではまだメンバーの見分けに少々難儀してる私。何せ植村あかりさん(超美人でヤバイ)が記憶と違うポニーテルだったり前髪作っていたりで、覚え立てなのに勘弁してください。全員がセンターステージに出てきてくれた辺りで、ひとりひとり確認して、唯一よく分かってなかった稲場愛香さんも認識できました。よかった。
さて、本編の方はコンサートタイトルの「TRIANGROOOVE(トライアングルーブ)」に掛けた、「キュート/セクシー/クール」の三部構成セクションへと突入。全員で歌うグループの持ち歌と、メンバーをユニット分けしてのハロプロカバーを交互に挟んで歌います。
最初のキュートパートは宮崎由加と梁川奈々で「もしも…」(モベキマス)。この曲、知らなかったのですが、台詞がちょいちょい挟まれるオールドスクールなアイドルポップ。メンバー随一の可愛いボイスの持ち主であるリーダーに、カントリーガールズ兼任のやなみん、なるほど納得の2人だ。ちなみに私は当初、CD音源で歌声を聞き分ける際に「歌の上手い石川梨華ちゃんみたいな声」とゆかにゃさんを認識してました(笑) 2人ともこの曲はたぶんわざと外し気味に歌ってたんだよね?
場面転換はBGMをバックにBEYOOOOONDSがダンスパフォーマンスをする演出。結構長くて5分近くやってたりします(笑)
セクシーなナンバー「素直に甘えて」での注目は私のイチ推しボイスの金澤朋子さんと植村あかりさん。歌声の個性が唯一無二のかなとも(少し鼻に抜けたような艶っぽいけどよく通る声質と細かなビブラートがステキ)と、大人っぽい落ち着いた歌声の実力者あーりー。それぞれのソロパートもいいのですが、この2人がユニゾンの揃い具合がなんともキレイ。
続けて懐かしのGAM「メロディーズ」を先の2人と高木紗友希さんの3人ユニットで。高木さんはこの後のクール組の方が合うのでは?なんて思ったりもしましたが、グループ随一の歌ウマ娘なので何を歌ったって上手いのですよね。動画で予習していた際は、少々回しすぎな歌唱が鼻につく時期もありましたが、やはり活動が長いことでさじ加減が抜群に上手くなってるのかな。
ラテンテイストの「裸の裸の裸のKISS」からBEYOOOOONDSを挟んでクールチームは、まさかの後浦なつみ「LOVE LIKE CRAZY」。かつてのハロヲタ的には、GAM・ROMANS・後浦なつみ・ごまっとう・DEF DIVAあたりの短期ユニット連発は本当にうんざりしてた暗黒時代で、楽曲的にも懐かしさ以外の気持ちがないのが正直なとこ。Juice=Juiceさんたちには全然関係ないんですけどね。
そうそう段原瑠々さんもオリメン5人とはまた違った歌声の魅力があるメンバーですよね。ほっそりして手足が長いのですごく目立ちます(歌の感想じゃねえ)。
「イジワルしないで 抱きしめてよ」、なるほどこれがローズクォーツか。
「Fiesta! Fiesta!」では8本のパイロがドーン! 2階席まで熱気が届いていたけど、ステージ上はさぞ熱かろうに。パイロといえば今、ポール・マッカートニーが来日してるみたいですね。
あれから10年経ってもまだハロプロに携わってくれていてありがとうダンス☆マン、ということで「KEEP ON 上昇志向!!」。このタイミングでコメントするのが適当かは分かりませんけど、宮本佳林ちゃんのパフォーマンスったら凄いのです。リーダーに次ぐキュートな声質の持ち主ながら、声量もあるし歌い回しも自由自在。ステージの煽りも決まっていますし、あとなんだか汗が凄いです(笑)(ラストのMCにてやなみんから「相変わらずのスプリンクラーっぷり」とか言われてて吹き出してしまった)。
……で、ここまでなんとMC一切なし! BABYMETALを別にしたらアイドルのコンサートでこんなの初めてだけど、とにかくJuice=Juiceの歌とパフォーマンスを純粋に楽しみにしていた新参にはむしろ嬉しい構成。ただしMCを終えてすぐに歌うかと思ったら、またまたBEYOOOOONDSにバトンタッチはなかなかシュールだ(笑)
「GIRLS BE AMBITIOUS」はCDバージョンしか知らなくて、メンバー8人それぞえれのパートを楽しみにしてたけど、なにせ初めて聴くもので何歌ってるかよく分かりませんでした。「地元の石川で観光大使」は分かった、SUUMOタウンで見たからね。
「禁断少女」もいいよねえ。このシンセブラスはいかにもヒラショーだよねえ、「白いTOKYO」の頃から変わってない安心感(やや失礼)。ただですね、Juice=Juiceでヒラショーといったらやっぱ「CHOICE & CHANCE」が聴きたい訳ですよ。かついて偶然耳にしたこの曲があまりに格好よくてTwitterで騒いでいたら妻が『First Squeeze!』を貸してくれたみたいな経緯もある訳で、ってどうでもいいですけど。
結局「CHOICE & CHANCE」はやらず、ミクスチャーテイストの「明日やろうはバカやろう」「あばれてっか?! ハヴアグッタイ」もやってくれなければ、そもそも「銀色のテレパシー」がないってどういうこと!? と声を大にしたいのですが、それだけ彼女たちには魅力的な曲が多いってこと。アルバムまだ2枚だけど、実質4枚分以上曲があるからなぁ(笑)
気を取り直して本編ラストは「未来へ、さあ走り出せ!」。このグループの歴史や物語性について何も存じない私ですが、なぜかCDで聴いてた頃からこの曲を聴くとグッと来るんですよね。ひたむきな女の子の物語はいつも尊い。てっきり勝手にラストのラストの曲かと思ってた位で、もう歌ってしまうの?とか思ってしまった。
アンコールの「ジュース、もう一杯」は一応事前に情報は入っていたものの、実際に聴くと笑ってしまう。「Goal〜明日はあっちだよ〜」はどことなくBuono!を彷彿とさせるロックナンバーだけど、歌い出しのカリンちゃんの歌声が端正すぎて痺れる。シンコペが連続する前のめりなサビ、なんだかアニメの主題歌みたい、ってなんちゅう雑な感想。タオルぐるぐる。
アンコールMCでメンバー各自による長めのコメントがあって、ここまでパフォーマンスを見てきたメンバーのキャラクターが新参にも少し見えてきたのですが、あーりーさんは何というか独特の世界観がある人ですね。見た目のクールさとのギャップに笑ってしまった。
そしてラストはまさかの「Magic of Love」なのですが、Juice=Juiceというグループやファンの人たちにとってはデビュー前から歌い続けてきた思い入れの深い曲だそう。いやもうハロプロの歴史でも確実に名曲中の名曲で、自分の場合もメロン記念日のライブだったりハロコンだったり(やっぱり稲葉が上手いんだなぁ)で何度も聴いてた曲。
Juice=JuiceバージョンのMoLって太シス盤のトラックが元だと思うのですが、少しテンポが速いんですよね(リズムも四つ打ちになってる)。太シスの手をくるくる回すフリや、メロン紺の手を左右に振るサビのフリが印象深かったので、「このテンポだとあれやるのキツいよね?」みたいな。会場で今更気付いたんですけどね。
歌い込んでいるだけあってパフォーマンスはさすが。比較的大人しめだった隣のおっさんが突然「ここだよ朋子!」と叫んだのには驚きましたがお約束らしいですね。
ところで「未だにRuRuのセリフがオケに残ってるのどうなのか?」と帰宅後妻と話してたら「るる(瑠々)はいるから」と、誰が上手いこと言えと……。
以上、初めて見るなりにたっぷり楽しんだJuice=Juiceの武道館公演でしたが、上でも書いたとおりまだまだ聴きたい曲があるんですよね。また大箱やホールクラスの単独があるなら行ってみたいかななんて。ライブハウスツアーの方は、あまりに近距離で見たらまた変な扉が開いてしまいかねないので、今の所は遠慮しておきましょうか。
ってことで、ブランクの長い元ハロヲタにもJuice=Juice、大いにオススメですよ。
Juice=Juice LIVE 2018 at NIPPON BUDOKAN TRIANGROOOVE
2018年10月29日(月) 開場17:30 開園18:30/日本武道館
〜Setlist〜
- Border Line
- Vivid Midnight
- 初めてを経験中
- アレコレしたい!
- もしも…(モベキマス)/宮崎由加、梁川奈々美
- 素直に甘えて
- メロディーズ(GAM)/金澤朋子、高木紗友希、植村あかり
- SEXY SEXY
- 裸の裸の裸のKISS
- LOVE LIKE CRAZY(後浦なつみ)/宮本佳林、段原瑠々、稲場愛香
- イジワルしないで 抱きしめてよ
- Fiesta! Fiesta!
- KEEP ON 上昇志向!!
- 私が言う前に抱きしめなきゃね
- GIRLS BE AMBITIOUS
- ロマンスの途中
- Never Never Surrender
- 禁断少女
- 未来へ、さあ走り出せ!
- シンクロ。(encore)
- Goal〜明日はあっちだよ〜(encore)
- Magic of Love(J=J 2015Ver.)(encore)
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