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音楽の話はここで書くかもしれません

デジタルだけど楽器としての温かみを感じる赤いキーボード

今週のお題に参加してみます(今週のお題「愛用しているもの」)。

カメラに釣り、登山と物欲絡みまくりな趣味を持つ自分にとっての“愛用しているもの”は色々とあるのですが、今回は丁度使っている最中のこちら。久々に始めたバンド活動において欠かせない相棒です。
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Nord Keyboardsの「Nord Stage 2 SW73」、スウェーデンの楽器メーカーClavia(クラヴィア)社のデジタルシンセサイザーです。「Nord Keyboards」はClaviaの鍵盤楽器のブランド名になります。
現在のバンドでは、このキーボード1台のみで全ての演奏を賄っています。
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Clavia社の歴史やNord Keyboardsの歴史については、国内代理店であるKORGのサイトを見ていただくのが分かりやすいかと思います。
Nordの歴史 | Nord (ノード)

同社の「Nord Lead」(ノードリード)というシンセサイザーが登場したのが丁度20年前。当時、シンセサイザーといえば一部を覗いて日本の楽器メーカーの寡占状態で、テレビの音楽番組やライブステージで目にする楽器は国内外を問わず、YAMAHAKORGRoland社という日本のメーカーの製品ばかり。そんな中、突如として真っ赤なキーボードが北欧スウェーデンから登場して、瞬く間に市場を席巻していったのですから、そのインパクトは相当なものでした。
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…という楽器についての細かい説明は今回はおいときますが、私も10年位前からこのNordのキーボードを愛用しております。

単純に価格性能比だけで見たら今の国産シンセにももっとコスパの高い製品はたくさんあるんです。できることも今時のシンセにしてはかなり限定されていますし、本体のメモリー容量が特別多い訳でもありません。ディスプレイだって「20年前の楽器かよ…」ってぐらい小さいですしね。
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でも、私はこのメーカーのキーボードが好きなんです。

ぶっちゃけてしまうと「赤くて格好いいから」というのが一番の理由なのかもしれませんが(笑)、そんな見た目も含めこのメーカーの鍵盤には「楽器」としての魅力があるんです。
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ギターや管楽器のようなアナログの発音原理を持たない、電子部品やプログラムの組み合わせからなるデジタルシンセサイザー(キーボード)。もちろん、各メーカー様々な信念を持って楽器としての個性を吹き込んでいるのですが、個人的にこの赤い電子楽器からは生楽器に通じるような温かみのようなものも感じているのです。
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…なんてことを書いてますが、実際はこの10年で4台のNordを乗り継いできている私。
愛器と呼ぶにはどれも付き合いが短すぎるように思われてしまうかもしれません。なんせ、ロリー・ギャラガーやSRVたちのギターのような付き合いは電子楽器とはできませんしね(笑)。
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それでも、初めてNordのキーボードを弾いたときの感動だったり驚きは、現在使っているこの鍵盤にもしっかり受け継がれています。使い始めてそろそろ2年が経ちますが、これからもいい相棒になってくれることでしょう。

まあ、現実的に当分は楽器の買い換えなんてとても無理(円安となってしまった現在は得に)、ということもあるのですけどね(笑)。

今年発表されたばかりのリニューアル機である「EX」。Nord Stage 2 SW73においての不満だった鍵盤の最低音がFだった点が、半音下のEになったことは羨ましい限りですが、まだまだ今の楽器はあと5年は使う覚悟ですよ。