先日、動画(
id:OKP:20080531#p1)を貼ったピアニスト
黒田亜樹さんのアルバムです。前半は
Emerson, Lake & Palmerの「Tarkus」を取り上げ、後半ではその
EL&Pがライブレパートリーとしても取り上げ、クラシックのロックアレンジの名演ともなった「
展覧会の絵」(オリジナルのピアノ版)を収録しています。イタリア人作曲家のMaurizio Pisatiによって編曲されたTarkusは、ピアノ、ストリングスカルテット、ギター、パーカッションという編成で演奏され、現代音楽を思わせる前衛的な仕上がり。オリジナルのロックなTarkusを聴き慣れてる人はちょっと戸惑うかもしれませんが、原曲のモチーフが丁寧に解体された上で、新たに再構築されていて、非常に楽しんで聴けるアルバムでした。オリジナルの7セクションの
組曲から、新たなモチーフを含む10セクションに再編された違いを聴き比べてみるのも面白いでしょう。「あれ?Aquatarkusは…」と思ったら、、、(後は聴いてのお楽しみ) Manticore〜Eruption Part2の緊張感なんてテンション上がるわね〜!
後半の「
展覧会の絵」はやはり
EL&P繋がりの選曲なのでしょうか? 個人的に「
展覧会の絵」はラベルのオケ版が馴染み深く、手持ちのオリジナル
展覧会の絵は、録音の悪い
リヒテルの古いライブ録音(超名演らしい)だけだったので、これはこれで楽しめましたよ。