的には弾きまくりのハードフュージョンで、23歳という若さが炸裂した超絶技巧の数々が光りますが、エフェクティブなプレイやプログラミングを多用したサウンドメイクなど、単なるテクニカルベーシストだけに留まらない非凡な才能を感じさせるデビュー作となっています。ただ、プレイやアイディアは面白いものの、肝心の曲が退屈に感じるものも多く、音数の多さにあてられることもあって、トータル75分を通しで聴くのは個人的にはちょっと厳しいかな、といった面も……。
本作にはそのBireli Lagreneや、#4(McLaughlin曲)に参加しているJohn McLaughlinのほか、Dominique Di PiazzaやLinley MartheといったHadrienと親交のあるベーシストたちが参加しているのも聴き所のひとつでしょう。どうしても若さとテクニックばかりが取り沙汰されがちですが、既に数々のビッグネームとの競演も実現させているようで、今後の活躍そして成長から目が離せない注目のアーティストです。
