WHD主催、Philip SayceにThe Answerというダブルヘッドライナーなライブイベント、無事に仕事を片付けて行って来たよ。
各80分のセットリスト、合計3時間弱と長丁場でしたが、お友達と合流したので寂しい思いをせずにマッタリ見れました。どちらも格好良かったですが、個人的にはやはりPhilip Sayceかな。超爆音(まだ耳がキンキンしてる)でハイテンション飛ばしまくりの先行逃げ切りという感じ。少々食われてしまった感はありましたが、The Answerも往年のHRいいとこ取りという感じのいいバンドでした。で、MVPは、、、、やっぱりKenny Aronoff。
Philip Sayce
- てっきり坊主ルックかと思ったら長髪&パーマ、ジャケットにスカーフとまるでJohn Mayer、そっち狙いかぁ…。(マネジメントの指示なのかなぁ…)
- ギターはCDの印象通りというか、SRV系統でありつつ、そこまでブルース魂Zokkonというより、勢いで詰め込み早弾きに行く所なども多々アリ。少々フレーズが単調になる傾向もあって、もう少しフレーズがメロディックだと個人的には嬉しいですが、ボーカルを取る人だけあって、歌心を感じさせる素敵フレーズはいくつもありました。 というか歌(ボーカル)が抜群。これだけでもAnswerに勝ってたのでは?なんて思ってしまった。
- そして勢いギターの人かと思いきや、プレイの端々にテクニカルで丁寧な所が見られました。ちょー上手い。あと、かなりチューニングの回数が多かったけど、結構几帳面なのかな?(まぁあの弾きっぷりじゃ、毎回狂いそうですが)
- アクションも派手で魅せます。シールド使ったSMプレイとかお約束ですが、流石堂に入ってました。お茶目な振る舞いだったり、人柄も良さそうで、好感度大。
- 1曲目こそ普通だったものの、徐々に爆音大会に… ドラムに釣られてなのか、とにかく凄まじく爆音&轟音。あんな大音量ライブ久々だわぁ〜。後半かなり耳が厳しかったので、Answerの音量には正直ほっとしたw
- ギターのトーンはうーん?と思わせる所もあったけど(機材的にセッティングが煮詰まってなかったような?)、今回のスケジュールを考えたらしょうがないかな。アンコール一発目に「おおっ、アンプ変えた?」って思わせるいい音が出たのですが、2曲目のジミヘンの頃には、爆音大会に戻ってましたw
- そしてやはりドラムのKenny Aronoffさん。この人だけでもかなりお腹イッパイ。あのパワフル駄々っ子乱打が見れただけでも行って良かった。通常の右キットのタム左右サイズ逆(なんだか記憶に新しいような)に、両サイドにハットという変則キットを使って、右手ハット(フットは恐らく普通に左足)がメインの変則オープンハンドというスタイル。駄々っ子叩きはあのセットが必要なのね。50歳過ぎてあれはとんでもないよ!
The Answer
- 全く予習無しで見ましたが、実に正統派のハードロック(ブルーズロック)バンドだなぁという印象。ボーカルはRobert Plantから影響受けまくりと思われるアクションと歌唱(Paul Rodgers、David Coverdale辺りも…)で、ZEP彷彿な曲はハマりまくり。他にもFree、Aerosmith、AC/DC... あたりからの影響もチラホラって、要は往年のHRいいとこ取り。ギターは昔の布っぽい(見た目の)兄ちゃんで、他の2人はよく覚えてない。
- 音量はPhilipの時に比べて大夫マイルドに、ドラムもKennyおじさんの後では大人しく聞こえてしまうので、全体的に若干こぢんまりと見えてしまった感はアリ。でもまだまだ若いバンドだし、これからが楽しみなバンドです。音楽的にも若年寄系(?)なだけに、この先の展開がイマイチ読めませんが頑張って欲しい。
- エアロの「Sweet Emotion」みたいな曲を前半にやってたのだけど、アンコールで本当に「Sweet Emotion」のカバーを演ったのには笑ってしまったw
- 個人的にはYouTubeで見て唯一覚えてたZEP風な曲が良かった。結局テレキャスで弾いたのはこの曲と、アンコールのエアロだけってのは残念。テレキャスの音が(メインのLPやLP-DCに比べて)輪郭もヌケも良かったのに。
後、出口でイベントの無料パンフを配ってましたが、A4カラーのしっかりした作りで、WHDの本気具合が伺えます。Philip Sayceがすっかり王子様ルックにさせられていたのはちょっと気の毒か…?