ブルーノート東京で開催された「Roots Music Festival 2006」にて、トニーニョ・オルタとカート・ローゼンウィンケルの共演を鑑賞しました。
整理券の番号が非常に良かったため、トニーニョ側の最前列も選べましたが、今回はセンターの2列目のテーブルから鑑賞することにしました。このフェスティバルはアサヒがスポンサーということで、いつものギネスやモルツが飲めないのは少し残念です。とりあえず黒生ビールや、トニーニョさんの名前を冠したスペシャルカクテルを飲みながら開演を待ちました。軽く食事を済ませてから来たものの、同行者共々飲食が捗ってしまいました。おかげで開演時間にはすっかり出来上がってしまい、前半戦は2人の心地よいギターと歌声に、つい意識を失いそうになる場面も。
トニーニョの機材は、ブルーのテレキャスター・シェイプをしたYamaha Pacifica(トニーニョのオリジナルモデル)にガットギター(フクオカギター製でしょうか)、そしてYamahaのサイレントギター(ナイロン弦モデル)もアンコールを含む数曲で使用していました。アンプはFender Twin Reverbで、足元にはBOSSのディレイやイコライザーなどが並んでいました。 カートはD'Angelicoのセミアコ「NYSS-3」を1本のみ使用。D'Angelicoのギターはヘッドが独特の大きさですね。アンプはFender風のルックスのものに、t.c.electronicのラックエフェクト。足元はLine 6のディレイ「DL4」やDigiTechのボーカルエフェクターなどを使用しているようでした。
2人ともギターを弾きながら声を重ねるスタイルですが、トニーニョがコードバッキングとボーカルメロディを分けるのに対し、カートは自身の弾くメロディやソロと歌声をユニゾンさせるスタイルです。ジョージ・ベンソンなどもやりますが、カートの場合は声をギターのエフェクトトーンの一部としてミックスし、空間的なサウンドを構築しているのが特徴的でした。
トニーニョは時折メガネをかけ、譜面台を見ながら余裕のあるプレイを見せてくれました。カートにソロを任せてサポートに回る場面も多かったですが、独特の広がりのあるコードボイシングは健在で、彼らしさをしっかりと感じさせてくれました。右手の指先(ツメは伸ばしていないようです)でのピッキング、そして時にピッチがルーズになるボイスも含め、ブラジル音楽らしい大らかさが伝わってくる演奏でした。 一方のカートは、独特の高い音域でのボイス・ユニゾンが、端正なギタープレイと相まって独自の世界を作り上げていました。
ミナス派大物のトニーニョと、新進気鋭のカートという組み合わせ。ブルーノート東京の企画によるコラボレーションとのことですが、激しいバトルというよりは、全体的に緩やかで優しげな雰囲気でした。ブラジルの風を感じさせるような、心地よいライブです。 ドラム&パーカッションのRobertinho Silvaさんも、陽気なキャラクターと素晴らしいプレイで良い味を出していました。
セットリストはブルーノート東京の公式サイトより、前日のものを参考に掲載します。
http://www.bluenote.co.jp/art/20060727.html
1ST
RIO VERMELHO
PEDRA DA LUA (MOON STONE)
IL MARIE IMPETUOSO AL TRAMONTO SALI’SULLA
TRAVESSIA
GERSHWIN
EZRA
VERA CRUZ
SUN SONG
MOCIDADE2nd
COURAGE
KAMA
PEDRA DA LUA (MOON STONE)
RIO VERMELHO
TERRA NOVA / SUN SONG
IL MARIE IMPETUOSO AL TRAMONTO SALI’SULLA
EZRA
MOCIDADE
![From Napoli to Belo Horizonte [輸入盤] From Napoli to Belo Horizonte [輸入盤]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Io2f+BuWL._SL500_.jpg)
