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「Universo inverso」Kiko Loureiro

ANGRAの技巧派ギタリストKiko Loureiroの2ndアルバム。1作目はメタル寄りのインスト作ということでスルーしていましたが、本作はKikoの母国であり、ルーツでもある?ブラジル音楽に真っ正面から向き合った作品ということで聴いてみました。僕自身ブラジル音楽に疎く、ジャズ寄りとなるとToninho HortaやMilton Nascimentoなど、Metheny流れで聴いたごく一部のものしか知らないのですが、普段HR/HMというフィールドで活躍しているKikoが、どのようなアプローチのブラジリアンジャズを聴かせてくれるのか楽しみでした。
一聴した印象は比較的オーソドックスなラテンフュージョンという感じでしょうか。一部Al Di Meolaっぽい雰囲気もありますが、適度にロックしてますし、もっと今風のコンテンポラリーなテクニカルフュージョンのテイストも。スパニッシュ寄りのアプロチーをしている曲などはCCEBを思わせたりと、これまでのHR/HM界のギタリストとしてのKikoのキャリアから考えてみても、改めてその幅広い才能と技術に驚かされます。全般的にギターの音も歪み多めですし、HR/HMファンの人が聴いても十分楽しめる要素はあると思いますし、逆に普段ANGRAなどの音楽と遠い所にいる人にも訴求力のある作品では無いでしょうか。
まぁ、それにしても巧いですね。この方向性の音楽で来日するなら是非見て見たいなぁ。