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『パーフェクト・スタジオ・ギター・ワーク』松原正樹

“日本のジェイ・グレイドン”とも称されるギタリスト、松原正樹氏による教則DVDです。もともとはVHSで発売されていた作品で、以前から一度は観てみたいと思っていましたが、いつの間にかDVD化されており、ようやく手に取ることができました。

教則ビデオ全般が好きということもありますが、本作はありがちなテクニック解説中心の内容とは方向性が大きく異なります。例題曲をもとに、コードの選び方、リズムの捉え方、ニュアンスの付け方、さらにはオーバーダブの考え方まで、松原氏自身の実演を交えながら丁寧に解説してくれます。観ている間、終始「なるほど」と頷かされる場面が多く、いわゆる“目から鱗”の連続です。内容はバッキングを中心としていますが、ワウを使ったアプローチやソロプレイについても触れられています。

まったくの初心者にはやや難しく感じられるかもしれませんが、ある程度弾ける人を対象にしたアプローチ紹介という位置付けであり、理論的にも極端に高度な内容ではありません(扱われるのはテンションノート程度までです)。そのため、ポップスのバッキングに行き詰まりを感じている人には、特におすすめできる一本だと思います。

一点だけ惜しい点を挙げると、演奏シーンは問題ないものの、松原氏の解説の声がかなり小さく、テレビの音量を普段より大きく上げないと聞き取りづらいことです。ただ、その控えめで穏やかな語り口を聞いていると、松原氏の人柄が伝わってくるようで、それもまた味わいのひとつかもしれません。

なお、デモ演奏でキーボードを担当しているのは、松原氏との共演でもおなじみの南部昌江さん。エレクトーン出身ということもあり、足ベースの巧みさも印象に残ります。