矢野顕子さんのライブに初めて行ってきました。いやー、本当に楽しかった! 10月発売予定のニューアルバムからの初演が中心ということで、ほとんど知らない曲ばかりでしたが、最初から最後まで目が離せないほど素晴らしいステージでした。
初めて目の前で見た矢野さんは、笑顔がとても印象的でチャーミングな方。年齢を感じさせない不思議なオーラを纏っていて、最初は「小柄な人だな」と思っていたのですが、ライブが終わる頃にはとてつもなく大きな存在に見えていました。 歌とピアノが感情と直結しているかのように、くるくる変わる彼女の表情に合わせて音楽が波のように押し寄せてくる感覚……。まさに唯一無二の表現力です。
本編の最後にLed ZeppelinのWhole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」を披露して驚かされましたが、あまりに「矢野ワールド」に昇華されていたので、始まってしばらくはカバーだと気づかなかったほど(笑)。
共演のMarc Ribotは、最初は少し神経質そうな印象を受けましたが(実際はいい人オーラが出ていました)、ギターがこれまた絶品でした。 ジャズ寄りというよりは、Bill Frisellを思わせるような空間的な響きを大切にするスタイル。ロック的、あるいはアバンギャルドなアプローチも多いのですが、決して刺々しくなく、どこか心地よさを感じさせる不思議なギターです。上手く表現できませんが、何度も彼のプレイに釘付けになってしまいました。アンコールではE-Bowも駆使していましたね。
10月発売のニューアルバムは『akiko』というタイトルだそうです。「似た名前の人と間違えて買ってくれてもむしろ構わない」なんて冗談を飛ばして会場を沸かせていました。
すっかり「にわかファン」になって帰宅しましたが、あの多幸感あふれるライブの余韻はしばらく続きそうです。
