六本木で軽く夕食を済ませた後、Billboard Live Tokyoに向かいました。物販やレジ、クロークのあるロビーは、壁から床までブルーのイルミネーションで彩られ、Motion Blueをより華やかにした印象です。会場は100人ほどが座れるステージに近いフロア(自由席)、指定席やカウンター席のある2階、さらにもう1階高いカジュアルエリアまであり、上下に広いスペースとなっています。どの位置からも比較的見やすく、料金がもう少し手頃であれば、もっと頻繁に訪れたいと思います。
整理番号21番で入場し、最前列のテーブルはキーボードでアーティストの顔が見えないとの案内があったため、下手寄り2列目のテーブルに着席しました。視界にはRickの左手のOASYSや上手に置かれたSteinwayが入りますが、それ以外の手元はほとんど見えません。少し奮発して2階カウンター席でもよかったかもしれません。
今回の使用機材は、コの字型に配置された6台のシンセとSteinwayのグランドピアノ(会場常設か)です。シンセはKORG OASYS 88鍵(上段)とRoland Fantom-G8(下段)の組み合わせで、ロングバー仕様のUltimateスタンド3台に設置されています。足下には各シンセのダンパーペダルのみが配置され、ラックにはFantom XRが2台。プログラムチェンジは、OASYS上のMIDIコントローラーで操作していました。88鍵のシンセ6台は重量級ですが、Rickが立つと意外に軽快に見えます。ダンパーペダルを踏みつつ隣の鍵盤へ移動する姿は圧巻です。「Catherine Howard」では上下鍵盤でピアノ音色を弾き分けていましたが、音色の差はパッドレイヤー程度に感じました。
「パッヘルベルのカノン」がBGMとして流れる中、Rickはトレーナーとパンツにロングコートを羽織って登場。演奏が始まると、手癖のトリルを多用した軽やかなタッチでRick節が早くも展開されました。「アリガトウ、サンキュー!」と挨拶し、比較的ゆっくりで分かりやすい英語のMCを進めます。
演奏は、ヘンリー八世に関連する曲を中心に、有名なソロナンバーやYes、ABWHの曲も取り上げられました。「The Dance Of A Thousand Lights」ではロンドン・シンフォニー・オーケストラの音源を流しながらピアノ演奏を行い、非常に印象的でした。「Jane Seymour」ではOASYSの荘厳なパイプオルガン音色を用いた速弾き、「Merlin the Magician」では複数のスタンドを行き来し、ピアノ音色やティンパニ、ホンキートンクなどを重ねたスーパープレイが展開されました。「Catherine of Aragon」のピアノソロも丁寧で素晴らしかったです。
病気で療養中のJon Andersonに触れた後、ABWHの「The Meeting」を演奏。35周年ライブでの共演もあり、RickとJonの変わらない友情を感じさせるピアノでした。
バンドなしの演奏でしたが、ソロでも十分に説得力のある内容で、Rick Wakemanの健在ぶりを実感しました。今も自分にとってのキーボードヒーローです。
Setlist
- Kanon und Gigue in D-Dur(pf)
- Catherine Howard(syn)
- Morning Has Broken(pf)
- And You And I〜Wonderous Stories(syn)
- The Dance Of A Thousand Lights(pf&karaoke)
- Jane Seymour(syn)
- The Meeting(pf)
- Merlin the Magician(syn)
- Catherine of Aragon(pf)
- Help!〜Eleanor Rigby(syn)
- encore:???サーカスの曲?「ジーク」とかそんな感じのタイトルでした

