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『Picture』Kino

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  • アーティスト:Kino
  • Inside Out U.S.
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It BitesのJohn Beck(key)、元Porcupine TreeのChris Maitland(dr)、MarillionのPete Trewavas(b)、そしてArena(こちらは存じ上げませんでした)を経て再結成It BitesでもVo&Gを務めるJohn Mitchellによるバンド、2005年発表のアルバムです。見事にネオ・プログレ系の実力者の名前が並びましたが、いわゆるプログレ界隈における「スーパーバンド」と呼べる編成でしょうか。ここ10年ほどで見ればTransatlanticやLTEといったプロジェクトもありましたが、Pete TrewavasはTransatlanticとも兼任ですね。

「プログレ」というキーワードだけでKinoのイメージを固定化させたくはないのですが(いわゆるプログレ残党組や、懐古的なプログレ・ハードとは一線を画しているため)、それぞれの出身バンドの個性が実に見事に融合されています。

もしIt Bitesが現役で活動を続けていたら、こうした音楽をやっていたのではないかと思わせる、ポップでありながらどこかひねくれた世界観。テクニカルな側面を見せつつも、歌とメロディを最優先した楽曲群はどれも非常にレベルが高いです。

Vo&GのJohn Mitchellは、Francis Dunneryほどのアクの強さはありませんが、良い意味で非常に優等生的な魅力があります。美しいメロディを時にファルセットを交えながら情感たっぷりに歌い上げ、ギタリストとしても素晴らしい腕前を披露しています(プレイにはFrancisの影響がかなり感じられますね)。
そしてやはり、John Beckによるカラフルなキーボード・アレンジのセンスが、バンド・アンサンブルの中で絶妙なスパイスとして効いています。次作にも大いに期待したいところですが、再結成It Bitesの活動と上手く両立されるのか、そこだけが少し気になります。