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『The Tall Ships』It Bites

Tall Ships

Tall Ships

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オリジナル・スタジオアルバムとしては、1989年の『Eat Me In St Louis』以来、実に19年ぶりとなるIt Bitesのニューアルバムです。かつてのフロントマンであるFrancis Dunneryはとっくに脱退しているため、昨年発表された再結成ライブ盤『When The Lights Go Down』と同様、現メンバーのJohn Mitchellがボーカルとギターを兼任しています。ベースのDick Nolanはアルバム完成前に離脱してしまったようで、オリジナルメンバーはJohn BeckとBob Daltonの2人のみとなりました。

ライブ盤でも素晴らしい働きを見せていたJohn Mitchellですが、本作でもテクニカルなギターと、どこかFrancisを彷彿とさせるボーカルでその才能を遺憾なく発揮しています。往年のファンが聴いても、いかにも「It Bitesらしい」と感じさせるサウンドの連続で、過去作の引用を思わせるフレーズに思わずニヤリとしてしまう場面も多いでしょう。

John Beckによるカラフルなキーボードワークや、あのゴージャスなコーラスワークも健在です。どこか時代錯誤な部分すら魅力に感じさせてしまうほど、「やっぱり自分はこの音が好きなんだ」と声を大にして言いたくなるIt Bitesサウンドが詰まっています。何より、メロディの良さが際立っているのが嬉しいですね。