Pat Metheny Group名義の作品ですが、参加メンバーはPat Methenyのほか、Lyle Mays、Steve Rodby、Paul Werticoという、タイトル通りのカルテット編成によるアルバムです。
Warner移籍前のUniversalとの契約消化作品と評されることもあるようですが、本作は個人的に好感を持っている一枚です。
従来のPMG作品に見られる、緻密に作り込まれた壮大なサウンドスケープはやや控えめで、アコースティック楽器を中心とした、よりシンプルで削ぎ落とされたサウンドが特徴です。定番のギター・シンセサイザー(GR)も登場しますが、全体としては落ち着いた質感が印象に残ります。この点が、かえって新鮮に感じられました。
とはいえ、いわゆるストレートなジャズ作品というわけではなく、随所にPat Metheny Groupならではの独創的な世界観が感じられます。構成やハーモニー、リズムの扱いには従来作と共通する個性があり、全体として非常に聴きやすいアルバムに仕上がっています。
特に印象的なのは、Lyle Maysのアコースティック・ピアノをじっくりと味わえる点です。シンセサイザーのイメージが強いキーボーディストですが、本作ではピアニストとしての繊細なタッチや音楽性が前面に出ており、その魅力を改めて実感できる内容となっています。
