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音楽の話はここで書くかもしれません

「Freeway Jam: To Beck and Back」

To Beck & Back

To Beck & Back

以前発売前に期待更新した(id:OKP:20070614#p4)、Jeff Beckのトリビュートアルバム。発売レーベルはMascot Recordsとなってますが、Tone Centerでお馴染みSharapnelのJeff Richmanプロデュースによる一連のトリビュートシリーズの最新作ということでいいでしょう。Jeff Beckといえば誰もが知る、今なお進化を遂げるロックギター界の大御所中の大御所ですが、本作の参加ギタリストの半分以上がJazz/Fusion界からの人選というのも、これまでJeffが様々にクロスオーバーな活動を通じてロックミュージシャン以外にも広く影響を与えてきたひとつの証かもしれません。(ってまぁそういう企画盤シリーズなんですが)
どれもお馴染みの曲ばかりですが、実はJeffのトリビュート作品といいつも実際にJeff作曲の曲となると、、、ってそれは言わない約束かw  1曲毎の感想は長くなりそうなので割愛しますが、どの曲もオリジナルのイメージからそこまで大きく逸脱することもなく、それでいて各々のギタリストの個性がしっかりと出ているのが面白いですね。各曲なかなかの仕上がりですが、やはり#3のEric Johnsonによる「Beck's Bolero」はかなりインパクト大でしたね。導入から驚きます、、、「まさかこう来るかぁ…」。完全にEJワールドなのに見事にBeck's Bolero、やられました。

バックが豪華なのも、このシリーズの聴き所ですが、本作にはキーボードに第2期マハヴィシュヌにも参加していたMitchel Formanが参加しているのもキモ。「Blow by Blow」を始めとするインスト期のJeff Beckといえば、Jan Hammerとの壮絶なリードバトル無しには語れませんが、そのJeffにインスト路線を歩ませる切っ掛けとなったのが、Jan Hammerが在籍していたMahavishnu Orchestraからの影響。そんな繋がりにも思いを馳ながら聴いてみるのも一興かもしれません。Mitchel Formanさん、いい仕事してます。