オリジナル・メンバー4人によるASIAの来日公演。伝説の再結成ライブを渋谷で目撃してきました。
「威風堂々」が流れる中、4人が登場。Howe先生が「Time Again」のリフを弾き出した瞬間、会場の熱量は最高潮に。掴みは完璧です。
「Roundabout」Carl Palmerのオチャメな曲紹介に続き、あのリバース・ピアノのSEが。Howe先生がVariax 700でハーモニクスを奏でるイントロを聴いた瞬間、感動で視界が滲みました。最近のYesではカットされがちなイントロをフルで聴けたのは感無量。ただ、DownesのオルガンはYesファンとしては解釈がかなり異なり、複雑な心境に(笑)。Wettonの歌は良いのですが、ベースラインがChris Squireのものと比べるとかなり大人しく、もう少し攻めてほしかったかも。
Steve Howe acoustic solo (Masquerade 〜 Ram) 椅子に座ってのソロタイム。「Masquerade」は意外な選曲でしたが、非常に感動的。続く「Ram」でも、お爺ちゃん化(失礼!)が進むルックスとは裏腹に、確かなギターの腕前を見せつけてくれました。やはり上手い。
「Video Killed the Radio Star(ラジオ・スターの悲劇)」 Downesがキラキラのジャケットとサングラス姿で再登場し、Wettonは拡声器でラジオボイスを再現。この日一番の盛り上がりで、会場は大合唱。どれほど伝説のプログレ名曲を並べても、ポップソングの持つ爆発力には敵わないなと痛感しました。サビの女声コーラスをVP-550のボーカル・デザイナー機能で再現していたのも現代的で興味深かったです。
「The Heat Goes On (w/drum solo)」 ライブで聴くとこの「クサい」オルガンソロも悪くないですね。Howe先生の連続スイープも決まっていましたが、直後にギターにトラブルが発生。ノイズに憤慨してローディーを呼びつける先生でしたが、そのままドラムソロへ突入。ソロ中も袖から心配そうに機材を覗き込む姿が微笑ましかったです。 Carl Palmerのドラムソロは、テクニックを競うというより「魅せる」エンターテインメント。シンバルの上でスティックを転がしたりと、観客を飽きさせない最高のパフォーマンスでした。
機材メモ
Geoff Downes
Rolandを中心としたセット。出音がかなり現代的なシンセ・サウンドで、個人的にはアナログシンセやオルガンの質感がもう少し欲しかったところ。VK-8MをVP-550からレシーブして49鍵でオルガンを弾くスタイルでしたが、レスリーのスピード切り替えにDビームを頻繁に使っていたのが印象的でした。
Steve Howe
アンプはLine 6のFlextone III、足元はFBVという非常にシンプルな構成。モデリングアンプと聞いて少し身構えましたが、出音は相変わらずの「ハウ・トーン」で安心しました。メインギターは335タイプのセミアコ、アンコールではGibson ES-335を使用。アコースティック・パートではスタンド設置のVariax 700で音を切り替えていました。
John Wetton
ZONの4弦ベースにRoland D-BASS。サムピックによる独特の奏法は健在ですが、足元のペダル・トラブルでテクニシャンが走り回る場面も。
Carl Palmer
Ludwigのツーバスキット(CPロゴ入り)に、背後にはお約束の銅鑼。
Setlist(約120分)
- Time Again
- Wildest Dreams
- One Step Closer
- Roundabout
- Without You
- Cutting It Fine
- Steve Howe acoustic solo (Masquerade〜Ram)
- Fanfare for the Common Man
- The Smile Has Left Your Eyes (acoustic)
- Don't Cry (acoustic)
- In the Court of the Crimson King
- Here Comes the Feeling
- Video Killed the Radio Star
- The Heat Goes On (w/drum solo)
- Only Time Will Tell
- Sole Survivor
- encore:Ride Easy
- encore:Heat of the Moment
