オープニングの「Icarus II」は、往年のナンバー「Icarus - Borne on Wings of Steel」の続編と思われます。イントロは「Song for America」の展開部を思わせるドラマチックなピアノで始まり、Robbyのヴァイオリンによるユニゾン、聴き覚えのある賑やかなセクションを経て、Steve Walshの力強いヴォーカルへと展開します。懐かしいKansasらしさが詰まった、ファンにはたまらない演出です。
続く「When the World Was Young」では、「Magnum Opus」のフレーズがところどころに顔をのぞかせるなど、遊び心も随所に散りばめられています。
オープニングのインパクトは非常に大きいものの、70分にわたるアルバム全体をそのテンションで聴き通すにはやや長く感じるかもしれません。楽曲自体はいずれも質の高いプログレッシブ・ハードロックで、捨て曲はありません。しかし、アルバムとしてはもう少しコンパクトでも良かったのではないかと感じる部分もあります。
メンバーはボーカル、ギター、キーボードを1人で兼任するタレント揃いで、パートチェンジなども聴きどころのひとつです。腰を据えてじっくりと聴き込むことで、その魅力を存分に楽しめる1枚といえます。
