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音の振る舞いのリアリティー

Rolandのデジタルピアノ「V-Piano」開発者に聞く〜新開発の鍵盤と音源で“リアリティー”を追求〜(AVWatch)
『「音のリアリティー」と「音の振る舞いのリアリティー」』というのは面白いなぁ。プレイヤーにとってのリアリティというのは、生ピアノの音色に近づくことだけでなく、いかに“楽器(ピアノ)”を演奏しているという感覚を持てるか(楽器が答えられるか)、ということなのかな…。既存のサンプリング電子ピアノが楽器的でない、という訳では無く、あたかも現実にある生楽器を演奏する感覚(質感?)というか、うーん、表現が難しいね。ただし、「生ピアノの代用品ではない新しい楽器」を目指しているという訳でも無いでしょうし、プレイヤーにしても「音の振る舞いのリアリティー」と同時に、生ピアノに迫る「音のリアリティー」も求めてしまうのでしょうね。まーそもそも生ピアノのリアリティーにしても、プレイヤーが聴いている音と、小さなホールで聴衆が聴く音、マイクやスピーカーで増幅された音、録音された音と、人それぞれの「リアリティー」がある訳なので、、、、て何の話?w
「音の振る舞い」は、プレイヤーの振る舞いに、楽器の振る舞いが答えるということなのかもしれませんね。V-Pianoについては、最新号のキーボードマガジンでも、大々的に特集されていましたよ。

Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2009年 04月号 [雑誌]

Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2009年 04月号 [雑誌]

↓この辺の内容も興味深いですね。

V-Pianoにおいて、音の振る舞いのリアリティーを実現するためは、音源と鍵盤を一体で開発することが非常に重要であるという結論に至りました。そして、V-Piano用に鍵盤を新開発し、連打性を高めています。また鍵盤に専用のCPUを搭載することで、そのスピードの変化などをしっかりと捉えているのです。

藤本:ということは、MIDIでは表現できない情報、MIDI信号としてやりとりしていない情報を鍵盤と音源の間でやりとりすることで、振る舞いのリアリティーを実現しているというわけですね。もし、V-Pianoを2台並べて、MIDI接続し、片方で弾いた場合、それで鳴る音と、MIDI信号を受信して鳴る音では違いがあるわけですか?

開発者:はい、結果的にはそうなりますね。V-Piano本体の鍵盤をリアルタイムに弾いてこそベストな出音が得られるということでは、V-Pianoは、音源というより楽器です。ただ、だからといってMIDIを否定しているわけではありません。MIDIはすべての電子楽器同士で共通に使える規格であり、現在でも大きな役割を果たしています。やろうと思えばV-Pianoの演奏情報のすべてをMIDIで出力することも可能ではありますが、この情報が他の音源には不要なものも多く、結局必要なのはV-Piano用の音源だけなので、出していないわけです。