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音楽の話はここで書くかもしれません

KENSO 2007 ライブ@新横浜サウンドホール

行ってきました、KENSOライブ。3列目の真ん中ら変からいつもの友人と鑑賞してまいりました。 今回はワークショップとライブの2部形式という仕掛けで、ワークショップはgdgd進行も多々ありましたが、音楽的な解説のみに留まらず文学、精神世界など、多面的にKENSO楽曲が生み出される背景を分析するという切り口。KENSO頭脳の中枢である“清水義央氏の頭の中を覗いてみようツアー”といった趣で、若かりし清水青年のメンヘルトークみたいなものも。
芸大作曲科主席中退こと光田健一氏による、ドビュッシーと清水氏の作曲の共通項の分析コーナーなどは、音楽的に筋道立った解説あり、キーボディストならではの実演を交えた、分かりやすく噛み砕いた解説ありと、流石と思わせるコーナーでした。実演の説得力や光田氏の軽いトークのテンポの良さもあって、クリニック全体を通じても、光田氏のセクションが一番観客の食いつきが良かったように思います。ドビュッシー的な「ペンタトニック/和音クラスタ/テンション/ホールトーン」等の要素を含むKENSO楽曲として「氷島」(「KENSO II」収録)を挙げてみるなど、とても楽しませていただきました。 もちろんマニアックかつ奥深い小口ワールドの片鱗を覗くことができた、ガムラン的アプローチ、変拍子解説も非常に興味深かったです。

うつろいゆくもの

その後、20分ほどの休憩を挟んでKENSOライブ。新作「うつろいゆくもの」からの楽曲中心のセットリストでしたが、後半戦の「美深」で清水先生のギターがキレキレになったのを切っ掛けに、続く「麻酔 part 2」「月の位相I」、そしてアンコール「空に光る」「精武門」におけるテンションの高さは半端じゃなかった。ワークショップは緻密な変拍子アンサンブルなどにも触れてましたが、なによりもKENSOはロックバンドだということを、この後半戦で強く感じました。「美深」での先生の気迫ソロ、それに触発されたのか、光田氏がその後ノリノリでピアノソロを弾いてみせたのも、実にロックバンドらしいケミストリー。PAはロックバンドらしく爆音気味で(プログレライブにしては)それは良かったとして、小口健一氏のキーボードのバランスが小さめだったのは残念。XK-2で弾くまくってたフレーズはもっとしっかり聴きたかったな。
そんなこんなでワークショップ約110分、ライブ約95分とトータル4時間弱の濃厚ボリュームで大満足。こ終演後は気持ちよくKirin-Cityで乾杯。

〜Setlist〜(第2部)
GOS
Rhyme-Stone in Cotswolds
痛ましき晦冥
あの頃モビーディックと
そこはまあそこはかとなく
木霊の舞う情景
A Single Moment of Life
三つ縄6/8
風の中の菲林
暁に薬師が
美深
麻酔Part2
月の位相1(Inc. 小森solo)
(encore)
空に光る
精武門