昨年1月のヨーロピアン・ロック・フェス2013にて大喝采を浴びたスウェーデンのMoon Safariが待望の初単独来日公演を行うということで、2日間のチケットを取ってこの日が来るのを心待ちにしておりました。運の悪いことに、仕事の方が色々と差し迫った状況で2日間とも公演直前まで行けるかどうかギリギリだったのですが、なんとか2日間の公演を見てくることができました。
今回は東京2日のみの来日公演。初日は21日は全席指定でチケットもやや高め、2日目はオールスタンディングという不思議な設定でしたが、これは今回初のライブ招聘事業に打って出たマーキーが、ノウハウやデータを取りたかったのかな?と予想。チケットの発売も目黒のWORLD DISQUEEと新宿DISK UNIONのみでしたし、いきなり大箱に出ず確実に埋まる所からスタートさせて行ったという感じでしょうか。当日の運営にもややバタバタした所も見られましたが、観客、アーティストの反応を見る限りは成功と言っていい興行だったのではないでしょうか。
ただ、個人的には、このバンド、まだ一部のプログレファンを中心にしか聴かれていないのが勿体ないぐらいの魅力を持っていると思うので、むしろもっと大手プロモーターに目を付けて頂いて、大型フェスなどの出演も期待したいところ。
音楽的に(変拍子や長尺曲など)プログレファンに好まれがちな要素が多いのは分かりますが、ステージを見る限りは(スキニーパンツ&白ジャケットで動き回るペターさんのプログレ系ではまず見られないステージアクションや、その他のイケメン5人集といい)一般オーディエンス、ロックファンにも全然受けるんじゃないのかなぁ、なんて。
実際演奏は結構荒めですし、昨今のプログレメタル系のバンドのようなテクニカルさ、緻密さを求める向きには逆にウケにくいのかな、とか思ったり。その辺の演奏の(いい意味での)緩さは周りの人も感じていたようですが、何より曲の良さ、キャッチーさが圧倒的なので見てるうちに、細かいことはどうでもよくなってしまうのですよね。
後はやはりコーラスワークの多彩さと美しさ。初めて見たとき程の驚きはなかったものの、やるぞやるぞと分かっていてもアカペラの「Constant Bloom」には持って行かれてしまいます。ライブを見ながら「いつまでもずっと聴いていたい」と思えるバンドはなかなかありませ… あ、先日のメセニーもそうでしたっけ(笑)
って、全然ライブの感想になっておりませんが、初日は本当にあっと言う間の2時間で、それ「まだまだ聴きたい曲が沢山あるのに!」と思いつつ翌日を楽しみにして会場を後にしました。その後、またオフィスに戻ったことさえなければ最高の1日だったのですが…(苦笑)
キーボード&メインボーカルのイケメン、サイモン・オーケソンのブース。翌日22日はほぼこの視点辺りのステージ近くからの鑑賞となりました。
Setlist 2014.10.22
- Lover's End Pt. 1
- A Kid Called Panic
- Too Young To Say Goodbye
- Heartland
- Mega Moon
- Red White Blues
- Barfly
- Lover's End Pt.III: Skellefteå Serenade
- The Ghost of Flowers Past(encore)
- Constant Bloom(encore)
- Methuselah's Children(encore)
Simon Åkesson/サイモン・オーケソン(vo, key)
Petter Sandström/ペター・サンドストロム(vo, g)
Pontus Åkesson/ポンタス・オーケソン(g, vo)
Johan Westerlund/ヨハン・ウェスタールンド(b, vo)
Tobias Lundgren/トビアス・ラングレン(ds)
Sebastian Åkesson/セバスチャン・オーケソン(key, vo)
- アーティスト: ムーン・サファリ
- 出版社/メーカー: マーキー・インコーポレイティド
- 発売日: 2013/08/21
- メディア: CD
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