hello! progress!!

音楽の話はここで書くかもしれません

Rick Wakeman@Billboard Live Tokyo/2008.7.22(tue) 2nd show 21:30〜

昨日のRick Wakemanライブの備忘録みたいな感じ。

結局カレーは食べずw、六本木で軽く食べてからBillboard Live Tokyoへ。物販やレジ、クロークのあるロビーは壁から足下までブルーのイルミネーションが入っていて、Motion Blueを更にバブリーにした感じ? 会場は100人ちょっとが座れる正方形に近いステージのフロア(自由席)、指定席やカウンター席(近距離の2階最前でかなり見やすそう)のある2階、更にもう1階高いカジュアルエリアという上下に広いスペース。何処の位置からも比較的見やすそうで、もう少しチャージがお安ければ、もっと頻繁に着たいのですけどね… まぁテナント料とかとんでも無いのでしょうね。
整理番号21番での入場、最前テーブルはキーボードでアーティストの顔が見えません、と案内のお姉さんが教えてくれたので、下手寄り2列目のテーブルに着席。↑の写真が視界になりますが、Rick左手のOASYSと上手に置かれたSteinwayを弾く時以外は、残念ながら手元は見えません。ちょっと奮発して、2階のカウンター席でも良かったかなーとか。

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さて、気になる機材はコの字型に組まれた6台のシンセとSteinwayのグランドピアノ(会場常設?)。シンセは全てKORG OASYSの88鍵/上段&Roland Fantom-G8/下段の組合せで、ロングバー仕様のUltimateスタンド×3台にセッティング。足下は各シンセのダンパーペダルのみとシンプル。奥のラックにはFantom XRが2台、プログラムチェンジは正面のOASYSの上に載せた、いつものMIDIコントローラー?(全てのシンセをトータルリコールしてくれるやつ)を使ってたと思います。88鍵盤(当然ウエイト入りピアノタッチ)のシンセが6台というのは普通ならかなり重量級なセットですが、背が高く腹回りがメタボ気味な巨漢Rickが立つとそれほどに見えない所がなんともw ダンパーペダルを踏みっぱなしにして、目一杯手を広げて隣の鍵盤に移る姿を見ると、「あぁ、これだよこれ」って感じですね。ちなみにOASYSとFantom-Gの音色の明確な違いは正直分からなかったかなぁ… 「Catherine Howard」で上下鍵盤でピアノ音色を弾き分けていましたが、レイヤーしてるパッドの違い程度しか感じ無かったかもw

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パッヘルベルのカノン」がBGMに流れる中、くたびれたトレーナーとパンツにペラペラのロングコート(プログレマントの変わり?w)を羽織ったRrickが登場。衣装もアレだけど、無精髭も凄いよRick。おもむろにBGMに合わせてSteinwayを弾き出すと、手癖のトリル多用しまくりなRick節が早くも炸裂。相変わらずの軽やかなタッチに思わずジーン(涙) 「アリガトウ、サンキュー!」と挨拶してここから本編です。地底探検ライブのビデオでは英語の苦手な日本人をネタにしていたRickですが、日本語でMCできないからと、比較的ゆっくりと分かりやすい英語でMCを進めます。なんだかいい人じゃないか!腹は出てるけどw

今回演奏されたのは、ヘンリー八世からの曲を中心に有名なソロナンバーやYes、ABWHなどの曲で、それぞれシンセもしくはピアノソロのアレンジで演奏、「地底探検〜完結編」の「The Dance Of A Thousand Lights」は、ロンドンシンフォニーオーケストラのオケを流しながらそれに合わせてのピアノ演奏でした。(これが何気に素晴らしかった!)
圧巻だったのはやはり「Jane Seymour」。Yesのソロコーナーでもお馴染みですが、OASYSによる荘厳なパイプオルガンの音色での強烈な速弾き、Fantom Xもなかなかに分厚い音でMoogを再現。更に「バンド無しで演奏するのは超ムズカシイ!」と紹介された「魔術師マーリン」。3つのスタンドを行き来しつつ、ピアノ音色、低音域にティンパニをレイヤーさせた派手なシンセ&パイプオルガン音色、ラグタイムセクションでのホンキートンクピアノなど、次々に目の覚めるスーパープレイを見せてくれました。これだけの難曲をソロ演奏のみで世界を作り上げてしまうとは、正にキーボードの魔術師、未だ健在なり。個人的には続けてピアノソロで演奏された「Catherine of Aragon」が、丁寧なプレイでこれまた良かったなぁ。

現在病気で療養中というJon Andersonの話の後にABWHの「The Meeting」(関係無いですがこの曲のPadは01/Wだったとか思った)。ちょっと意外な気もしましたが、35周年ライブでJonと2人でやってましたね。一昨年元気な姿でのソロ公演を見ているJonですが、早く元気になってYesで戻ってきて欲しいですね。あ、Yesのキーボードって今はRickでなく息子Wakemanなんだっけ?(AdamのCDは持ってましたが、Oliverというのもキーボーディストなんですねぇ…) Yesから離れてもJonに対する変わらない友情を感じさせるRickのピアノでした。

そんなこんなで、あっと言う間の1時間半。バンド無しというのはどんなものかとも思ってましたが、蓋を開けてみればソロでも充分説得力のあるライブを見せてくれたRick Wakeman。今も変わらず、自分にとってのキーボードヒーローのままで嬉しかったですね。腹は出(ry

Setlist

  1. Kanon und Gigue in D-Dur(pf)
  2. Catherine Howard(syn)
  3. Morning Has Broken(pf)
  4. And You And I〜Wonderous Stories(syn)
  5. The Dance Of A Thousand Lights(pf&karaoke
  6. Jane Seymour(syn)
  7. The Meeting(pf)
  8. Merlin the Magician(syn)
  9. Catherine of Aragon(pf)
  10. Help!〜Eleanor Rigby(syn)

encore
?(みんな知らない曲だから間違えても分からないねwとか。サーカスの曲とか言ってましたが、ジークとかそんな感じのタイトル?)