ポーランドの女性シンガーAnna Maria Jopek、2005年発表の10thアルバム。これまで唯一国内盤が発売されているのが本作です。
Pat Methenyとの共作アルバム「Upojenie」、ライブ盤「Farat」に続く本作は、全編英語で歌われており、ワールドワイドな活動を意識したかの方向性で、更に収録曲の1/3程度が
Sting等の作品を含むカバーとなっています。Jopekのアルバムの中では、一番ポップというか、民族色なども後退した誰が聴いても分かりやすいボーカル作品となっているので、特にMethenyファンで「Upojenie」切っ掛けというので無ければ、本作から入るのもいいかもしれませんね。（個人的には「Farat」イチ推しですが） 思わず姿勢と正して聴きたくなるような、妖艶さと透明感を持つボーカルはここでも健在。
ちなみに次作にあたる2007年の「ID」（
Stingバックでもお馴染みManu Katcheも参加）では、結局
母国語の
ボーランド語歌詞に戻り（民族色も強くなり）、国内盤も発売されてません。この人の場合は万人受けを狙う必要もありませんし、世界的に見れば正当な評価もさえているでしょうし？、今後も我が道を進むかの音楽活動を期待したいものです。
