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音楽の話はここで書くかもしれません

「VERY BEAUTY」Berryz工房

VERY BEAUTY(DVD付)

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Berryz工房13枚目のシングル、3年で13枚というのはなかなかのハイペースですが、ちなみに娘さんの13thシングルはミスムンでした。シングルのリリース枚数だけなら、メロンや松浦さんもそろそろ射程圏内なんですね。
個人的に色々とツボの多い曲ですが、まずやはり鈴木俊介氏によるバックトラックが秀逸。8分で刻むコンプピアノに、リッチなストリングス(メロトロンのストリングスアンサンブル的?)のメロ、フィルでハネるドラム(ハットやシェイカーはあまりハネてませんね)と、どこか2期タンポポを彷彿とさせる(あそこまでオケの主張はありませんが、そこがいいの)極上ポップスな仕上がり。たった3小節で転調するイントロだったり、Bメロの繰り返しでメロディを半音上げてたりと些細な仕掛けですが、この辺も個人的にズキュンLOVEなポイント。
そしてこの曲の胸を締め付けられるような雰囲気を見事に演出しているのが、Berryz達のボーカル力。特に今回フィーチャーされてる菅谷、夏焼の2人による歌声がこの曲の持つ未完成で、どこか儚げな世界にとてもマッチしていると思います。ファルセット混じりで歌われるサビなんて、絶対にこの子達でなくては出せない雰囲気ですね。あとインストverを聴くと良く分かりますが、Bメロやサビの女性コーラスがいい味出してるんです。

先程タンポポの名前を出しましたが、冒頭の「明日の朝目が覚めた時には、美しくなってたらいいな」からして、乙パスでも歌われたシチュエーションだったり、そんな何気ない日々の一瞬一瞬を切り取って、この歌の歌詞が仕上げているのもいいなぁ。Very Beautyという大仰なタイトルだったり、サビの〆では「それが女よ」なんて歌ってますが、決して大袈裟な事を歌ってる訳でなく、なにげない日常にぼんやりと思うような1シーンを重ねて、この世界を作り上げてしまったつんく兄さんの女の子力は凄いw 最近、メロンの新曲だったり、なっちのミニアルバムなど所謂職業作家による歌詞を見ると、言葉選びなど流石だなぁ〜と感じさせられるのですが、「毎日元気で美しく、それが魅力よ」なんて言葉で、こんな胸キュンワールドを作りあげてしまうオッサンはただ者じゃ無い。