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「Time Is Of The Essence」Michael Brecker

マイケル・ブレッカーの'99年発表のソロアルバムです。以前「Tales from the Hudson」のことを書いた時に挙げた「Tales from the Hudson」の2枚後の作品ですね。
メンバーはMichael Brecker(ts)、Pat Metheny(g), Larry Goldings(org)、Ervin Jones(ds)、 Jeff "Tain" Watts(ds)、Bill Stewart(ds)。ラリー・ゴールディングスのハモンドを中心に、パット・メセニー、そして3人のドラマーというベースレスのオルガンジャルのスタイルです。全体的に端正で落ちついた印象もあるアルバムですが(ラリーはそういったプレイをするので)、3人のドラマーの個性に注目して聴いてみるとかなり面白いです。
このアルバム、いきなりなんですが、国内盤ボーナストラックの「Lunations」が最高ですw 強烈な変拍子に「やっぱりこうでなくちゃ」のブレッカー節、パットは参加してませんが、この曲の為にも出来れば国内盤で押さえておきたい所です。パットは相変わらずの存在感で、多少抑え気味だとは思うのですが、1曲目冒頭からスライドのあの音が入った瞬間に「メセニーだ」と分かってしまう所はさすが。そんなオープニングナンバーを叩くのはベテランのエルヴィン・ジョーンズ(昨年5月に亡くなっていたそうです。冥福をお祈りします)、ドラムが盛り上がってきた所でフェードアウトしてしまうのが少々残念ですが、いきなりワクワクさせてくれるナンバーからのスタートです。
ソングライティングもはマイケル、パット、ラリーの曲がそれぞれ収められているので、ロマンチックなバラードからコンテンポラリーなナンバーまでバラエティに富んだ内容となってます。個人的にはマイケルの#1、#7、#9、10、PMGでも演奏されている#8の「As I Am」などがお気に入り。#9でのエルヴィンとの熱いセッションもたまりません。