hello! progress!!

音楽の話はここで書くかもしれません

「The Spoken And The Unspoken」Andy Timmons

元Danger Danger、サイモン・フィリップスのツアーメンバー、現在はオリビア・ニュートン・ジョンのツアーのバンマス/音楽監督も務めるテキサス出身のギタリスト、アンディ・ティモンズの'99年発表の3rdアルバムです。Danger Danger在籍時からテクニックには定評のあった人で、バンドのギタリストに徹していた事もあってギターヒーロー的な扱いを受けることは少なかったですが、同時期のWingerのレブ・ビーチ、Firehouseのビル・リバティらと並んで一部のギターキッズには認知されていました。(レブ・ビーチとは互いにセッションミュージシャンとして活動していたこともあって、2ndソロへのゲスト参加やライブでの共演などもあります)
この手の凄腕ギタリストがソロアルバムを作ると、どうしても「無難なフュージョン」的なサウンドに傾いてしまう傾向が多いのですが、アンディの場合は爽快なHRインストからブルースフィーリングに溢れる泣きのギターインスト、本人ボーカルの歌モノなど、あくまでロックギタリストとしてのアプローチで丁寧に作られています。
と、書きつつもこのアルバム、若干の中だるみは否めないかなぁ…。このアルバムだけではアンディの魅力を伝えるには若干力不足かもしれません。それでも、オープニングの「All Is Forgiven」、そして星野楽器の90周年ライブで演奏された「Cry For You」のライブテイク(ドラムはサイモン)を始め、メロディックな楽曲が多く、彼の歌心のある表情豊かなギターを堪能できます。